お盆の「トルコ狂想曲」。
お盆期間中の日経平均を暴落劇が襲っています。
昨日は440.65円と大幅に続落しました。
「物別れ」となった日米新貿易協議や、
米中、米欧の「貿易戦争」への懸念、
また、中国やイランの政情への不安など、
相場を攪乱するネタが満載の状況ですが、
当面、トルコのリラ急落が暴風雨となって、
世界市場に動揺をもたらしています。
昨夜はトルコの中央銀行が流動性を供給し、
米国株の下落も軽微にとどまるなど、
激烈なパニックは和らぎつつありますが、
トルコも米国も指導者が強硬姿勢のまま、
根本的な解決の機運が芽生えてきません。
昨日は日本市場の売買高も膨らんできて、
閑散相場とは言えない状況となっており、
例年のお盆の市場とは様相を異にしています。
ただ、政治の世界の動きが鈍いのは、
お盆(バカンス)のシーズンらしい状況です。
「トルコ危機」の持つインパクトそのものよりも、
トルコの経済危機が欧米市場にどう波及するかを、
世界の市場参加者はより懸念しているわけですが、
各国の指導者層に機動的な動きがみられず、
国際協調の機運も芽生えてこないことが、
疑心暗鬼と混乱を促進しているといえます。
それゆえお盆明けをメドに各国政府がどう動き、
どう市場の混乱を終息させるつもりかが、
今後の焦点であろうと思われます。
前号メルマガ(第225号:8月12日)でみたように、
こうした外的要因が落ち着いてくるならば、
日経平均は「例の水準」に戻す力がありますので、
今後も最新情報にはしっかり注意したいところです。
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