トルコによる露軍機の撃墜事件の余波は現時点で最小限にとどまっています。

ロシアがNATO軍との正面衝突を避けたい意向を全面に打ち出し、

また、たった数秒(17秒間)の「領空侵犯」で撃墜したのは乱暴であると、

欧米世論も総じてトルコへの非難のほうが強いようです。

もっとも、ロシアは報復を示唆しており、

ロシアの性格上、きっちりと「何か」をやってくるのは確実なのですが、

北大西洋条約第5条(NATOの集団的自衛権)が発動されないよう、

米英仏と十分な「根回し」をするものと考えられています。

情勢はロシアに有利なようで、今後、ロシアは、

・トルコがISを支援してきたという「証拠」を暴露

・トルコが嫌がる「クルド人への支援」を本格化

といったカードでトルコを追い詰め、欧州世論の歓心を買う戦略とみられ、

こうなると米英仏ともトルコと距離を取らざるを得ません。

昨日、市場に安心感が広がった背景にはこうした事情があり、

「風が吹けば桶屋が儲かる」式に日経平均にも「追い風」となりました。

もちろん、国際情勢は「複雑怪奇」ですから、

現時点では出ていない不確定要因によって情勢が急変する可能性はあり、

本格的な「露土戦争」に発展する恐れは当然ながらまだあります。

その場合、世界は「第3次世界大戦」の淵を覗くことになります。

これがどんな形で安倍政権の政権運営に影響するのか、

次号メルマガ(第84号:11月29日発行)で分析してみたいと思います。

ロシアのプーチンも、トルコのエルドアンも安倍首相の「盟友」です。

ともあれ。

外部要因での攪乱が当面のところ最小限にとどまりそうですので、

日経平均はふたたび2万円を目指す展開になりそうです。

先週から数えて3回目のトライとなりますが、

10月後半に流れが変わってからの日経平均は非常に強いですので、

ターゲットを達成した後、やや上に走る可能性も考えております。

(直近の日経平均EPSは1267円)

基本的には、前号メルマガ(第83号:11月22号)に書いたとおり、

淡々と情勢をみて、粛々とやるつもりで相場の動きをみてまいります。

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