東アジアの「新しい時代」のチャンスとリスク。
昨日の日経平均は反発。
イラン核合意の離脱問題が重石となって、
だいぶ上昇力が削がれてしまいましたが、
「節目」としての22500円を上回って引けました。
いくつか新しい「追い風」もあります。
日中韓首脳会談で来日する李克強首相から、
かなり強い融和のメッセージが寄せられており、
対米貿易のぎくしゃくを警戒する日本経済にも、
新しい「追い風」が吹く可能性も芽生えています。
国会はなぜか正常化へと進んでおり、
残り会期の波乱を想定しずらい状況です。
前号メルマガ(第211号:5月6日)でも触れましたが、
安倍政権による必死の「反転攻勢」への努力に加え、
対日接近をせざるを得ない中国側の事情や、
勝手に自滅する野党の●●さ加減が相まって、
4月なかばまでの危機的な状況は一変しており、
政権の存続と延命の「期待」は増しています。
上昇の速度はゆっくりではありますが、
日経平均の値動きが安定してきたというのは、
こうした内外の情勢を反映してのものといえます。
ただ、まだまだ波乱要素が多いため、
上昇の勢いが削がれていることも否定できません。
結局、米国はイラン核合意から離脱するようです。
すでに原油高が他の市場にも影響を与えていますが、
為替市場が本格的に円高の方向に向かうようならば、
当然、日経平均には「逆風」になりますので、
今しばらく注視が必要かと思われます。
さて。
日中韓の首脳(日中は「首相」ですが)が、
「融和ムード」で東京に結集するということが、
安倍政権下で可能になったのは感慨深い話です。
北朝鮮への「圧力路線」で鳴らす安倍総理ですが、
そもそも「安倍外交」の根幹は「対中包囲」であり、
総理が標的としてきた中国が日本側にすり寄る形で、
対日融和のメッセージを発していることの意味を、
世論もメディも咀嚼できていないようです。
いずれにせよ東アジアの構図はガラリと変わり、
経済的、軍事的に全く新しい外的環境が、
日本の周囲に出現しつつあることだけは、
正確に理解しておく必要があると思われます。
連休前、4月のメルマガでは北朝鮮の変化について、
東アジア情勢と日本の未来を分析しましたが、
次号メルマガ(第212号:5月13日)では、
さらに中国の対外姿勢の変化という要素も加味し、
日本にとってのチャンスと「落とし穴」について、
より詳しく分析して参りたいと思います。
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