(午前0時の更新です。明朝の雪に備えて簡潔に)

ようやく日経平均が反発しました。

昨日は「そろそろ下げ止まってもいい頃」と書きましたが、

FOMCも通過し、ようやく為替が落ち着いてきたことで、

過去、6日連続で1000円超の下げから一転して、

大きく買い戻される流れが広がりました。

ただ、引けにかけて「先物主導」の買いが入り、

「引けピン」で終わったところではありますが、

これなどは機関投資家による「駆け引き」の一環として、

とりあえず「踏み上げ」が成功するのかどうか、

相場を揺さぶってみたという話なのかもしれません。

今日以降も上昇圧力が続くのかどうかは、

依然として決め手が乏しい状況といえます。

なんといっても米国そのものが「攪乱要因」です。

米国の経済政策の方向性が少しはっきりしたため、

急速なドル安にブレーキがかかったところですが、

トランプ政権がどんな為替水準を望むのか、

今ひとつ不明朗な状況が続いていますから、

今後も要人発言が一発、二発と出るたびに、

為替市場が右往左往するリスクがつきまといます。

また、来週には「債務上限引き上げ問題」について、

先月成立した「つなぎ予算」の期限が来ますが、

連邦政府はすでに「まさか」の時に備える形で、

支出の一部を制限しつつあるところであり、

一体どんなハプニングが生じる恐れがあるのか、

当の米国政府の人々ですらよくわかっていません。

さらにいえば米国の「利上げ」と「保護主義」が、

ダブルパンチで新興国を襲う恐れがあり、

ただでさえ債務爆弾を抱える中国などで、

今後、何が起きるかはまだまだ不透明であり、

アナリストの分析も追いついているとはいえません。

無論、日本企業の「稼ぐ力」は健在とみられており、

日本政府は少なくとも年央まで「玉」を出すことで、

日経平均の「先高感」を維持することは可能ですが、

しかし、この2月は国内でも「超重要イベント」を控え、

市場が両極端に揺さぶられる恐れが多分にあります。

そんな中、日経平均は今よりもう少し上にいけば、

再び「高値圏」といえる水準に入ってきます。

先週からの下げ局面のことを、

「スピード調整だった」という人もいるようですが、

十分に上がり切った後の「調整」だったわけではなく、

また「調整」にしては十分な株価位置まで下げて、

しっかりとアクを抜いたようにも思いません。

なんとも微妙な違和感が残ったまま、

昨日の大反発があったというわけですが、

では今後、「先高感」が持続する条件は何か、

その上で2月相場の注意点がどこにあり、

どんなシナリオがあり得るのかということを、

次号メルマガ(第198号:2月4日)で分析します。

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