先週末、金曜日の日経平均は大幅反落。

前日に「下げ止まり」、大反発していましたが、

かなりきれいに値を消した形で引けています。

さらに気になるのは金曜の夜の出来事です。

米国の雇用統計の数値が良すぎたことで、

「利上げ」のペースが速まるという「憶測」で、

NYダウは666ドルという不気味な暴落をしました。

これに伴い日経先物ナイトも大きく下落しており、

23000円割れも視野に入ったところから、

今週の日経平均はスタートすることになりそうです。

「為替」が1ドル110円台まで戻したことで、

日本企業の「稼ぐ力」を伸ばす力となり、

日経平均にとっては「追い風」といえますが、

「金利」の動向が不透明になるということは、

前号メルマガ(第198号:2月4日)に書いた通り、

その悪影響が米国以外に及ぶこともあって、

不気味な怖さを感じさせられる材料です。

その衝撃は日本市場も直撃しますし、

中国市場への影響なども無視できませんから、

ここしばらく米国が発信源となっている、

「為替」や「金利」の変動が落ち着くかどうか、

慎重にしっかりと見極めたいところです。

日本企業の「稼ぐ力」は予想通りに堅調で、

内外の環境が「波風穏やか」になれば、

また上昇が「期待」できるところですが、

米国、そして日本そのものの金融政策が、

先行き不透明という展開になるのであれば、

日経平均の「先高感」にも疑問符がつきかねません。

それにしても。

米国に世界が振り回される展開が続きます。

トランプ政権中枢の発言で「為替」が想定外に動き、

金融政策の行方をめぐって「金利」が動揺するなど、

ほぼ日替わりで世界市場に激震が走っています。

もっとも、昨年末からの「世界同時株高」も、

「バブル化」を邁進する米国市場に引っ張られ、

各国市場ともゲタを履かせてもらったわけですから、

米国市場の動向に世界中が一喜一憂するのは、

ある意味、「当然」のことかもしれません。

日経平均もこれに影響を受けないわけはなく、

先々週から存分に揺さぶられているところです。

ただ、気になるのは米国だけではなく、

先述した中国市場の動向も注意を要することや、

前号メルマガで書いた通り日本国内でも、

間もなく「超重要イベント」があることです。

各国当局は頭を捻り、知恵を絞って、

市場の動揺を最小限に抑えるよう躍起ですが、

隙を衝いたり揚げ足を取ったりして、

相場を「攪乱」することで利益を得る筋もおり、

何かのハプニングが発生しないか予断を許しません。

なかなかこの「2月相場」は難しい展開ですので、

今日以降もニュースには十分な注意が必要ですね。

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