「調整」の「値幅」と「日柄」。
先週金曜日の日経平均は続落。
木曜日に発生した高値波乱の衝撃と余波が続き、
市場全体が調整モードで推移しています。
前号メルマガ(第186号:11月12日)で分析した通り、
金曜日の終値の22681.42円というのは、
ニュートラルといってよい株価位置であり、
適切な「調整」が済んだら再上昇の可能性も、
確かに残していると思われるところです。
ただし、さすがにあれほどの上昇の後ですから、
適切な「調整」を済ますには、
ある程度の「値幅」と「日柄」は必要になりそうです。
「値幅」については上昇の起点をどこにとるかにも、
多少、影響されるところでありますが、
すっきりと「調整」を終えるためには、
もう少し下げると考えたほうが自然かと思います。
ということはある程度まできれいに下がった後、
再び力強い上昇が始まるようであれば、
日経平均が「上値余地」いっぱいを目指す可能性は、
今後もまた出て来るだろうと思われます。
前号メルマガでも指摘している通り、
「上値余地」はさらに上昇していますから、
再上昇が本格化すれば買い方の「期待」は高まります。
ただし、問題なのは「日柄」のほうです。
1か月半以上という長い上昇局面でしたから、
ある程度の日数で「調整」すると考えるのが自然ですが、
悪いことにこの11月後半から年末にかけて、
外部要因を中心に相場環境が急変して、
「追い風」が「逆風」に変わる可能性もあります。
鳴り物入りで騒がしかったトランプ氏のアジア歴訪は、
決して物見遊山や親善友好の旅などではなく、
明確な戦略を持った「軍事とビジネスの旅」でした。
日本、韓国、中国、ロシアと「根回し」を終了し、
「次の一手」がどうなるか注目されるところです。
しかし帰国するトランプ大統領は、
米国の国内政局という難題にも晒されます。
対応を誤れば株高への「追い風」は、
一転して「逆風」に変わりかねないところです。
これら「地政学リスク」と「政治リスク」について、
前号メルマガで見るべきポイントを分析していますが、
「日柄」の「調整」が長引くうちに、
新たな波乱要因が破裂してしまったならば、
再上昇が困難になるのは言うまでもありません。
その意味で今週以降のニュースは要注意です。
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