「米国覇権」終了後の世界。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は大きく続落。
「トランプ・バブル」へ「期待」して買っていた人々も、
米国の大混乱ぶりを見て冷静になっているようです。
また、私が前号メルマガで指摘した「超荒波」の可能性が、
あちこちで語られるようになっています。
「真のトランプ・リスク」が台頭してきたといえます。
トランプ大統領の最強の「玉」といえば、
史上最大級の財政出動と金融規制改革です。
これらをやれば米国市場は、
天井知らずの急上昇となるパワーはあります。
しかし、どちらを通すにも議会との協力が不可欠です。
そして、ここ数日、トランプ氏のあまりの無軌道ぶりに、
米国議会は共和党も民主党も関係なく、
「反トランプ」で結束しつつあるようです。
そうなった場合、トランプ氏の「玉」は、
「期待」されたような形で出せない恐れがあります。
トランプ氏が日本をどう「料理」するつもりかは、
日本政府が上から下まで戦々恐々としていますが、
それ以前に米国の政権が運営を続けられるかどうか、
だんだんわからなくなってきている状況です。
「大統領になればまともになるだろう」という、
甘い見通しは今のところ完全に裏切られていますが、
「まさか」と思われた無茶苦茶な戯れ言のたぐいまで、
「有言実行」し続けるトランプ氏をそのままにするほど、
米国民はバカではなくまた従順でもありません。
無論、早い段階でトランプ氏が「君子豹変」すれば、
米国の国内情勢は安定に向かう可能性があります。
しかし、その前に米国民と議会が行動を起こせば、
米国内の大混乱が想定外の規模で拡大し、長期化し、
先行きの不透明さが深まる恐れが多分にあります。
今後、国民と議会の反発がこれ以上、激化すれば、
次にいったい何が起きるのかについて、
考えられるいくつかのシナリオを、
次号メルマガ(第146号:2月5日)に書きます。
いずれにせよ、今、米国は公民権運動以来という、
深刻な分裂、分断、困難に見舞われています。
(あるいは、南北戦争以来かもしれません)
そして、ここまでブレてしまった米国を、
「世界のリーダー」として認め続けるリスクを、
世界中の人々が意識する可能性もまた、
そろそろ否定できなくなってきています。
数ヶ月前までは想像もできなかった事態です。
そして、このまま米国の覇権が終了するということは、
世界のパラダイムが丸ごと変わり、
新しい体制、システムに移行することを意味します。
そして、実際にそれを望む国々は少なくないのです。
それはまだ「まさか」に属する話ではありますが、
しかし、どんな「まさか」も起こり得る時代です。
そして、その「まさか」が起こってしまった後、
つまり「米国覇権終了後の世界」がどんな形になるか、
具体的、現実的な議論はほとんどなされていません。
ただ、より警戒を要するべきは、
過去、世界のパラダイムが転換していくときには、
壮絶な混乱と困難が世界全体を襲い、
脆弱な国々に大変な悲劇をもたらした歴史的事実です。
その大変動の中を日本は無傷で生き残れるのか?
新しい世界体制の中で日本は「勝ち組」に回れるのか?
政策と国際情勢のプロとして大いに気になることですが、
それらは当然のこととして、
私達国民一人ひとりの未来に直結することでもあり、
全国民が無関心で済ますわけにはいかない話です。
私達日本人は、やはり2020年代にかけて、
相当の試練を覚悟せざるを得ない恐れがありますので、
むしろそれらをチャンスに変える方法を、
次号以降のメルマガでまた様々に考察したいと思います。
時代の転換期は大多数の人々を痛め付けますが、
時流を読み切った少数の人々にとっては、
家系そのものの運命を変える転機になるものです。
無論、日本の国と世界がどうなるかも気がかりですし、
当然ながら全国民、全世界の幸福と繁栄を祈っています。
しかし、まずは読者の皆様が「勝ち組」に回られることを、
私としては切に切に希望する次第です。
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