気を引き締めたまま、 年を越すことになりそうです。
(午前2時の更新です)
日経平均の上昇はいったんお休み。
先週末の時点で警戒を示した通り、
そろそろ調整が入らないほうがおかしいです。
日経平均はそれほどの「過熱」とも思いませんが、
昨日は半月間で12円も変動した為替相場に、
「行き過ぎ感」が広がりつつあったのを狙って、
短期筋が仕掛けたことが功を奏して、
急速に円高が進行しましたので、
これと連動して株価も下がったようです。
それでもまだ日本株の先高感は根強いです。
トランプ氏の吹かせる「神風」は強烈です。
日本を長期デフレにもたらした宿痾のひとつは、
日本経済の構造に起因する需給ギャップですが、
トランプ政権の打ち出す経済政策の「玉」は、
米国の内需を相当に拡大させるとみれらており、
これが、アベノミクスが埋め切れなかった需給ギャップを、
逆転方向に持っていく可能性があります。
そうなれば、日本株についてのコンセンサスも、
劇的な形で変化する可能性が高く、
最終的には異次元の上昇を遂げてもおかしくありません。
もっとも、トランプ政権の「玉」というのは、
現時点であくまで「期待」の段階でしかない一方、
外交・安全保障政策を中心に「不透明感」が増し、
世界経済全体の足元の波乱要因になりつつあることは、
前号メルマガ(第136号:11月27日)に書いた通り。
また、昨日のような小さな調整の下落だけでなく、
トランプ政権の「玉」が具体化するにつれて、
「出尽くし」や「失望」、また、情勢急変による、
大きな反落はいつでも発生し得ますので、
トリガーとなる事象が発生したら注意が必要です。
さて。
日本の国会はとりあえず14日間の延長を決め、
TPPと年金改革法案の成立を期す構えですが、
昨日の段階で官邸側は「再延長」も否定しておらず、
政局含みの緊張した空気のまま延長国会に突入です。
(しばらく野党側は審議拒否のようですが・・・)
いよいよ12月。
日本では「運命の日ロ会談」が行われ、
また、世界各地で重要な政治イベントがあります。
トランプ「期待」を原動力とする先高感は根強くあり、
「期待」通りの「玉」が出たらインパクトは巨大ですが、
各種の政治イベントに伴う急落リスクも根強くあり、
能天気なお祭り騒ぎモードでは決してありません。
永田町も市場参加者も気を引き締めたまま、
年を越すことになりそうです。
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