安倍政権。のるかそるかの大博打。
(午前0時の更新です)
昨日も日経平均は続伸。
ですが、後場の上昇はちょっと強引な感じがして、
見ていてやや違和感があったように思います。
いわゆる「チャートを作り来ている」のでしょうか。
しかし、為替は104円台で停滞中ですし、
NY株式市場も原油市場も伸び悩み、
金価格はじわりと戻してきています。
連騰が続いた日経平均も、
さすがにここらで一服しないと不自然な気がします。
強引な上昇がしばらく続いたら、
必ず、ストンとしっぺ返しが来ますので、
このあたりから買いで入って行く場合は、
よくタイミングを選ぶ必要があると思います。
ところで。
内外とも特段に大きな材料は出ていませんが、
何か大きなものが動きつつある兆しはあります。
国内は国会がヤマ場で、
年明け解散、あるいは年内解散のあるなしは、
与野党の国対による今日、明日の駆け引きで、
総選挙の場合の勝算とともに影響を受けると思います。
もっとも、私としては国内情勢よりも、
世界情勢が安倍政権の政権運営に与える影響のほうが、
より大きな気がかりだと考えています。
前号メルマガ(第131号:10月23日)でも述べましたが、
これだけ重要な局面に差し掛かりつつある今、
米国とロシアの関係が決定的に冷え込んでいるというのは、
安倍政権にとっていい話ではありません。
安倍政権はすでに「ヒラリーシフト」に移行中のようですが、
日ロ協力のことだけを考えるのであれば、
むしろトランプ勝利のほうがやりやすいかもしれません。
いずれにせよ今、安倍政権はのるかそるかの大博打に、
政権だけでなく、日本の未来そのものを賭けつつあります。
12月15日(日ロ会談)に向けての最後のツメも大事ですが、
12月15日以降、特に来年1月の米国新政権誕生後に、
世界情勢がどう動き、日本がどう対応するかは、
日本と日本人の未来にとって決定的に重要です。
とはいえ、この大博打に打ち勝たない限り、
日銀が「白旗」を揚げた後の日本経済には、
あまり希望の種は多くないことも事実。
(「イノベーション」という希望もありますが、
これとて大博打であることは変わりません)
そもそも、ここまで来た以上、
もう引き返すことは不可能です。
歴代の政権ができなかったアプローチで、
安倍政権が難問に取り組む姿勢は、
後世、一定の評価がなされると思われますが、
それは大博打に勝てるかどうかとは別の問題です。
さて。どう乗り切るのか。
内外ともに風雲急を告げるなか、
次号メルマガ(第132号:10月30日)では、
ちょっと注意すべき情報を書く予定です。
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