安倍政権の「勝利の方程式」。
(午前0時の更新です)
日経平均は、昨日のブログに書いた通り一服。
もっとも、一服したとはいえ小幅の下落でしかなく、
むしろ、しっかりした印象を受けました。
前号メルマガ(第131号:10月30日)で分析した通り、
日経平均にはまだ上値余地があると思われますから、
このまま「波静か」な状況が続けば、
来週以降の上昇継続はあり得る話です。
国内要因は今日の国会がひとつのヤマ場。
政府・与党には致命的な失点がいくつもあったのに、
野党はなんら攻めることができないまま日程がこなされ、
衆院でTPPが採決されるかどうかというところまで、
ずるずると押し切られています。
ただ、巨大与党にとってTPPは大きな問題です。
先ほど(27日夕方)私が聞いた情報では、
今日午後の衆院特別委での強行採決はなくなり、
月曜日の審議日程が追加された模様です。
政権としては「安全運転」といえます。
今年7月の参院選での東北各県での壊滅的な敗北や、
先日の新潟知事選での「新潟ショック」などの背景に、
TPPへの不満があったのは間違いない話であり、
あまり乱暴に進めると「解散戦略」が狂います。
「安全運転」といえば、最近、官邸周辺からは、
「解散は来年の秋だ」という情報が盛んに流され、
「解散風」の打ち消し、あるいは攪乱に躍起です。
安倍総理の総裁任期の延長が決まり、
最長で3期9年の連続任期の可能性が出てきましたが、
それを成就するためには一回一回の国政選挙で、
「勝利の方程式」を確実に掴む必要があります。
歴代政権と比して安倍政権は非常に強力ですが、
いくつか重大な落とし穴もありますので、
あまり油断し切ると痛い目にあいかねません。
手堅く「勝利の方程式」を固めていくにせよ、
政権の戦略は依然として大博打ですので、
一つひとつの歯車が狂わないよう、
注意深く計算して進める必要が常にあります。
次号メルマガ(第132号:10月30日)では、
国会情勢、解散戦略がどうなるかを含め、
政権の今後の戦略を分析してみます。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第128号:10月2日発行、第129号:10月9日発行、第130号:10月16日発行、第131号:10月23日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す