「暗雲」は「雷雨、暴風雨」となって来週へと続く。
(午前0時の更新です)
先月あたりからの一連のメルマガで、
私が警戒してきた「6月の暗雲」は3つあります。
ひとつ目は、6月3日の米国雇用統計とこれに続くメジャーSQ。
ふたつ目は、昨日までの日米両国の金融政策の決定。
そして最後が6月23日のブレグジット(英国のEU離脱)です。
6月2日までに日本政府側は「玉」を出しましたから、
海外要因で引き起こされるこれらの「暗雲」が、
ひとたび雷雨となり、暴風雨を巻き起こしたら、
日本政府がこれを制御するのはほぼ不可能となるため、
まだ、5月あたりに日経平均の上昇が見込めた頃からすでに、
これら「6月の暗雲」について繰り返し警戒してきたことは、
読者の皆さまはよくご承知のことだと思います。
もっとも、ひとつ目の「暗雲」の米国雇用統計は荒れたものの、
翌週のMSQは公的資金と思われる買いでなんとかしのぎました。
当時、日経平均はまだ(旧)「底」のギリギリにいましたから、
ここを維持すれば7月以降の展望がやや明るくなるはずでしたが、
凶悪なフロリダ乱射事件(テロ)で潮目が変わりました。
残りの「暗雲」の日米の金融政策、そしてブレグジットともに、
雷雨となり、暴風雨となって日本と世界の市場に押し寄せています。
ブレグジットの脅威を十分に認識しながらも、
日銀がほとんど何の動きもみせない「逆サプライズ」は、
昨日、全世界が目の当たりにした危険な下げを引き起こしました。
そして、いよいよ来週、EU離脱をめぐる英国民投票です。
本当に「最悪のシナリオ」になったとき、
いったい世界経済はどうなってしまうのでしょうか。
加えて。前号メルマガ(第112号:6月12日)で懸念した通り、
都知事問題は、藪から棒に「自民党への逆風」となっています。
昨日も、野党側各陣営は街頭演説の会場で、
舛添氏と自民党の「政治とカネ」問題で国民の怒りを煽りつつ、
「今日も株安。年金が何兆円か飛んだ」と火をつけていましたが、
年金が吹き飛ぶことへのシニア世代の怒りは巨大なものがあります。
世論調査とは裏腹に、6月22日公示の参議院選挙に向けて、
野党勢力への声援が日増しに強くなっているとも聞いています。
これも過去のメルマガで私が心配してきた通りの結果です。
先日、安倍政権が出した「玉」は決して悪い内容ではなく、
このまま「6月の暗雲」をしのぐことができれば、
参院選の勝利もあって7月以降はやや明るい展望が、
見えてこないこともないと考えていましたが、
参院選公示1週間を切った今になってそれは、
かなり怪しい方向性に向かいつつあります。
日経平均は、できかけた新しいコンセンサスも壊れ、
まったく「底」が見えない状況となっています。
さて。来週以降、どうなるのでしょうか。
もちろん、上り続ける相場も、下がり続ける相場もない以上、
どこかで下げ止まるのは当然ではありますが、
今、始まった雷雨や暴風雨が引き金となって、
別の災害を引き起こさないとも限りません。
その意味ではまだ、「危機」の終息を見通すにはまだ早く、
投資家は用心の上にも用心を局面怠るべきではないと思います。
詳しくは次号メルマガ(第113号:6月19日発行)で。
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