中国側の反応は「ネガティブ」。新たな「暴風雨」に注意。
（午前2時の更新です）
昨日の日経平均は反発。
昨日のエントリーで申し上げたように、
米国発の「ポジティブ・サプライズ」を受け、
前日分の下げ分くらいを回復した格好です。
ただし昨日も指摘していたように、
相場環境が根本的に好転するかどうか、
市場参加者もまだ疑問視しているようで、
前日分の下げを挽回するにとどまりました。
実際、中国の反応は米国の「譲歩」を受けて、
融和的な態度に転じていくどころか、
むしろ「ネガティブ」であるといえます。
米国に対する「譲歩」の姿勢はみえず、
むしろ香港との境界付近に軍を集結して、
民主化運動に対する「軍事介入」を示唆し、
「暴風雨」となる可能性が浮上しています。
香港に対する「軍事介入」などはまさに、
「異次元の脅威」といえる超悪材料です。
これらの「失望」と「警戒」に加えて、
米国で再び発生した「逆イールド現象」や、
中国や欧州の悪い指標という悪材料により、
ＮＹダウは前日分の上昇を打ち消して、
大きく下落する展開になっていますから、
日経平均も再び下げに転ずるものと思われ、
「下ブレ」の懸念がまた台頭しそうです。
ひとつの「救い」は為替の動きが一段落し、
1ドル105円台後半を維持しており、
懸念された「フラッシュ・クラッシュ」が、
現時点ではまだ抑制されていることですが、
人民解放軍が動くといった状況になれば、
相当に極端なことが起きる恐れはあり、
日本政府・日銀も警戒を解けないでいます。
今日はお盆の中日に超大型台風が直撃し、
進路にあたる地域が災害に見舞われないか、
非常に警戒されているところですが、
市場も中国をはじめ「異次元の脅威」で、
お盆期間中の「暴風雨」に見舞われないか、
十分な注意が必要な状況といえます。
いずれにせよ情勢は刻一刻と動いており、
市場の環境は次元が変わりつつありますので、
次号メルマガ（第278号：8月18日）のなかで、
あらためて詳しく分析する予定です。
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