日経平均は今年初の上昇。大反発です。

年明けから6日も連続して下げた後ですので、

そろそろリバウンドがあっても不思議ではありませんが、

先物売りが膨らんだ分、買い戻しの値幅は大きくなりました。

反発に転じたのは昨日も書いたとおり、

ナイトで17110円を記録してから。

前号メルマガで書いた数値より百数十円上で下落が止まった形ですが、

昨日は「水準」の前提となる数値が前号執筆時より上昇しており、

「基準値」を10円調整して「水準」を出すと30円の誤差です。

(1週間の間にあの数値が微妙に上下するため、

毎回、日曜時点の「基準値」を明示して「水準」を算出しています)

いずれにせよ、マーケットが「●●●●●倍ライン」を意識しているのは、

ほぼ間違いないといっていいようです。

「下がり過ぎ」たものは必ずこれを調整する動きが出てきます。

そして、この作用に乗るのが「時鳥トレード」の極意です。

(といっても、誰でも知ってる「当たり前」の話なのですが…)

私の場合は待ちゾーンの手前で反転した場合は、

基本的に無理をせずに見送ることにしています。

過去のトレード記録をご覧いただけばおわかりいただけるとおり、

こういう時に、十分に引き付けてから節目、節目でエントリーをし、

自分の思惑どおり反転しなければどんなに自信があっても逃げ、

利が乗ったらさっと利確をすることを積み重ねて、

2年間にわたる「全勝」の記録を維持してきました。

(ブログ開設当初、ツイッターで完全実況していた頃などは、

ゾーンの手前でも「相場観」にしたがって攻めていましたが、

メルマガでは「安心、安全、堅実」と考えるゾーンを示しますので、

これに基づく「実験トレード」は極めて保守的にやっていました)

ほとんどバカの一つ覚えのような単純なトレード手法であることは、

ブログでもメルマガでもくどいくらい申し上げてきましたし、

前号メルマガでもかなり具体的に書いていますので、

興味をお持ちの方はそちらをご参照ください。

ともあれ。

日経平均の話に戻ります。

昨日は、連続暴落の反動として、特に理由もなく自律反発しましたが、

暴落を引き起こした内外の環境要因が好転したわけではありません。

むしろ、日経先物が踏み上げ相場となったその最中にも、

「自殺的」な原油安は一段と進み、NY市場はさらに暴落しています。

過去のパターンをみても、これだけ相場が壊れた後には、

しばらく、「底値模索」、「底練り」となるのが自然です。

「底値模索」の際には、昨日書いた17110円がひとつの基準となり、

その手前で反転して、年初からの下落相場が終わるか、

さらに突っ込んで安値を更新し、「底練り」が続くかになるでしょうが、

いずれにせよ、前号メルマガに書いたとおりに、

「●●●●●倍ライン」近辺もしくはそのラインの下での下げの勢いを見て、

節目、節目でエントリーをしていくことで、

そこそこの利益を得ることができるのではないかと考えています。

うまく底値付近の玉を拾うことができた後で、

内外の霧が晴れて本格的な反転に転ずれば、

大きな利益になる可能性があるとは思いますが、

ひとつ霧が晴れても、また、次の霧が出ないとも限りません。

私の場合は、あまり欲張らず、また「儲け損ない」も気にしないことで、

「全勝」にこだわってきたことは申し添えておきます。

相場はいつも霧の中です。

人口動態などに基づく超長期のトレンドはほぼ不変ですし、

経済政策等に基づく中長期的な経済見通しもかなりの程度、正確です。

しかし、短期の値動きについては、

「大方の予想」をわざと攪乱させて飯を食う輩が大勢いる以上、

「何が起きても不思議はない」という気持ちで臨まないと、

頑固に「信念」を貫いているうちに致命傷を食らうことがあります。

そのあたりの「呼吸」も前号メルマガにしっかりと書きました。

「危機シナリオ」は一部、「危機」に転換しつつあります。

そろそろ「いい頃」が近づきつつありますが、

「時鳥トレード」を試みられる方は慎重さと敏感さをお忘れなく。

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