先日、知人が家電量販店で冷蔵庫を買ったそうです。

3月末にはあれほどごった返していた売り場が、

連休中というのに閑散としてびっくりしたとのこと。

店員も弱気になっていて、

最初から5000円の値引きを提示され、

「うーーん」と言って黙っていたら、

拝むような顔でさらにもう5000円値引きしてくれたそうです。

今朝の日経新聞の一面トップには、

「消費落ち込み『想定内』」とあり、

「百貨店は1割減」「自動車5%」という見出しが躍ってます。

ある事情で、増税を推進する「御用新聞」となった日経は、

それでも「想定内」と強気のスタンスです。

しかし、小売業というのは、

売り上げ1割減なら利益は半減、

2割減るなら赤字転落、

3割減ったら大リストラか撤退を考えろと言われます。

わりと深刻な状況なのです。

昨年、あれほど囃し立てられたアベノミクスも、

昨年度の各社の本決算は期待にはほど遠く、

そこからさらに「想定内」とはいえ、

この反動減がのしかかるわけですが、

その影響がどのくらいかまだ試算はされていません。

しかも、日経の記事では、

「主要小売業の8割超が、6月ごろには売上高が回復するとみている」

と書いていますが、それは「予測」というより「願望」です。

「売上1割減」はすでに株価に織り込まれつつあるものの、

14000円あたりで「居心地よく」落ち着いているのは、

「6月ごろには売上高が回復する」という

根拠のあやふやな「願望」と「期待」に支えられてのことです。

だいたい、夏の電力ピークに向けて、

冷蔵庫やエアコンなどで、代替フロンへの買い換え促進など、

何らかの消費喚起策が出る「だろう」くらいの、

「期待」によって支えられた株価といっていいでしょう。

もちろん、安倍首相が本懐を遂げ、

しっかりした「成長戦略」が出てくれば株価は高騰しますが、

「期待」が外れたら、ヘッジファンドの「草刈り場」になります。

5月、6月は、「反動減」と「政策期待」との、

神経質な綱引きが予想されますが、

あることをきっかけに、大きなイベントがあるはずです。

無論、私の投資手法ではそれこそがチャンス到来。

そういう日がくるまで、「休むも相場」で鋭気を養いたく思います。

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