先週金曜日の米国雇用統計は強い数字でした。

米国の景気回復は本物です。

日、欧、中が金融緩和で株高を煽り、米国は景気回復。

「世界4極」のすべてに上昇圧力がかかり、日経平均株価にも死角はない!

・・・はずでした。

調子が狂ったのは、雇用統計を受けて「利上げが前倒しになる」との噂を流し、

NY市場を売り崩しにかかった筋がいたことです。

おかげでいったんは上昇しかけたNY市場は先物から徐々に売られ、

続いて現物株にも広く売りが広がって、暴落に近い下げとなりました。

この動きが日経平均先物にも波及しました。

雇用統計を受けて、一時は急上昇した日経225ですが、

NYに売りが広がると上昇もストップ。やがて、こちらも下落に転じています。

このあたりの「相場観」は、逐一、克明にツイッタ―でつぶやきましたが、

まさに「相場は生き物」です。良い材料が売りを招く、複雑な心理戦となりました。

私が先週金曜日のブログで書いたふたつのシナリオのうち、

「利上げ観測台頭」のパターンになりましたので、メルマガで詳しく書いたとおり、

やはり「売り目線」を基調にして、今週のメジャーSQに臨もうと思います。

当面の焦点は、「利上げ警戒」によるNYの売りがどこまで広がり、続くか。

そして、日本市場に波及する売りから、政府PKOがどう防衛するか。

今朝は、先週末夜の下げを受けて、若干安く始まりそうですが、

頃合いのよいところでまた、PKOと思われる買いが入り、

先週金曜日の新高値18979.64円を目指して、押し戻す動きがみられるでしょう。

防衛が成功すれば、日経平均はいよいよ19000円台へと突入しますが、

途中で失速するようなら、先週、いったん終わりかけた調整は継続しそうです。

どちらになるかは、神のみぞ知るですが、「NYの売り」と「東京の買い」が交錯するなか、

何もなくても市場を大きく荒らすメジャーSQをめぐる「思惑」が台頭してきます。

「上への波乱」、「下への波乱」のどちらもありそうな1週間です。

詳しい「相場感」と具体的な戦略を前号メルマガ(第46号:3月8日発行)に書きましたが、

いずれの展開であってもチャンスになり得ると考えております。

「焦らず」、「慌てず」、「諦めず」、刻々と変わる状況に「対処」して、

今年前半戦のクライマックスにのぞみたいと思います。

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