FOMCは利上げ時期について特段の判断根拠なし。

「年内利上げ」の可能性をあるともないともわからないように、

微妙な言い方に終始して終わった「イエレン・マジック」でした。

市場の予想は「利上げは9月」が最も多かったと思いますが、

昨日のFOMCを受けてはっきりするどころか、むしろ、

「9月かもしれない」

「年内かもしれない」

「来年ということもあり得る」

と、判断がぼやけてしまった恰好です。

ただ、サプライズの「早期利上げ」はないだろうという認識は、

多くの市場参加者が共通して持ったようです。

したがって、大きく売り込まれることもありませんでした。

まったくもって、「市場を荒らさない」という点については、

イエレン議長は天才的な手腕を発揮しています。

「ハトの女王」の面目躍如といったところでしょうか。

もっとも、NYダウは「売り込まれなかった」とはいえ、

「ギリシャ問題」という重しもあって、

NY市場はほぼ「静止状態」を続けているようです。

無論、利上げ時期が後ろにずれる可能性が出てきたことは、

相場にとっては上昇要因だとは思いますが、

NY市場が18000ドル・ラインからの「静止状態」から抜け出すには、

少なくとも欧州の情勢がクリアになる必要がありそうです。

「静止状態」と言えば、日経平均も膠着感を深めています。

先週はメジャーSQで振り回されたというものの、上下の幅はわずか500円。

今週になっての日経平均はさらに狭く300円くらいの値幅での振幅となり、

ほとんど「静止状態」になっているといってもいいでしょう。

ずっと注目してきた「6月の関門」の前半戦、

FOMCと日銀会合のふたつを受けて、さて、どうなるか。

日銀がサプライズを出してくることを警戒(期待?)しつつ、

黒田総裁の「次の一手」を待ちたいと思います。

そして。

FOMC、日銀会合と続いた後、少し間を置いた今月中に、

・海外ではギリシャ問題

・国内では成長戦略と財政再建計画

がどうなるか決まります。

いわば、「6月の関門」の後半戦です。

5月後半からずっとそうであったように、

「外部要因で荒れ」

「国内要因で上げ」

という基調が続くのかどうか。

特に国内要因については断片的に情報が入りつつありますが、

今のところ、日経平均にとっては悪い内容ではないようです。

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