FOMC通過でNY市場が上昇した翌日の昨日、

日経平均は大幅安となりました。

終値でまさかの2万円割れ。

NYが上がって東京が下がるというのも不思議な話ですが、

日銀決定会合の結果待ちで、皆がなかなか買いづらいところに、

ギリシャ情勢が大きくのしかかってきた格好です。

日銀の追加緩和「期待」(警戒)はかなり遠のいています。

米国では「12月利上げ」の観測が有力になっていますが、

いずれ米国の利上げは必至である以上、日銀が追加緩和をすれば、

さらなる円安が進行してしまいます。

円安を警戒して「口先介入」をした黒田総裁が、

このタイミングで追加緩和を打つことはまず考えられません。

(これで「追加緩和発動」なら本当にサプライズですが)

前号メルマガ(第60号:6月14日発行)では、

すでにヘッジファンドが「売り崩し」を狙って待機中と書きましたが、

隙があればいつでも攻めてくるのが彼らのやり方です。

昨日は膠着状態を狙ってうまく仕掛けてきました。

ただ、私が「おや?」と思った「異変」は、

前場で売られても、後場にはしっかり切り返すという、

いつもの「V字チャート」がみられなかったことです。

メルマガで繰り返し申し上げておりますように、

日経平均にはまだ「先高感」がありますし、「上値余地」もあります。

私は、条件さえ揃えば、いずれ再上昇すると考えていますが、

それは目先の「波乱要因」を乗り越えることが前提です。

それゆえ、その「波乱要因」なるものの行方を見極めないと、

買いにも売りにも動けないだろうというのが、

「安心、安全、堅実」を標榜する私の立場であり見立てですが、

「6月の関門」前半戦の日米当局の決定を無事乗り越えつつあっても、

「6月の関門」後半戦のギリシャ問題がやはり重くのしかかっています。

昨夜はNY市場が「イエレン・マジック」を反映して大幅上昇しましたし、

今日は、日銀会合の決定内容の発表を支えるように、

力こぶを入れた「日銀プレー」が出動する可能性が高いですので、

とりあえず、2万円ラインはキープできるかもしれませんが、

いくら「先高感」「上昇圧力」があったとしても、

「ギリシャ爆弾」のような「下げ要因」に皆が怖じ気づいてしまえば、

やはり、株価は必ず下がってしまいます。

とりあえずは、昨日の下げが週末今日も続くのかを注視したいと思います。

ご存じのように私は、しかるべき株価位置まで上がるのを待って、

心と資金に余裕を持って売りで仕掛けるつもりでいましたが、

下がったら下がったで、別の戦略で対処するまでの話です。

詳しくはまた、次号メルマガ(第61号:6月21日発行)で。

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