(午前1時の更新です)

昨日の日経平均は大きく上に跳ね上がりました。高値はなんと、17800円手前。

ギリシャ総選挙で勝利した急進左派SYRIZAが現実路線をとりつつあるという観測から、

一気に「リスク・オン」の流れが強まりました。

ですが、世界の他の市場の上昇に対して、日経平均の上げはやや異常です。

東証の売買代金も2兆1951億円へと膨らみ、地合は確かに好転していますが、

昼夜を問わず、先物主導の買いが入っており、

公的資金とヘッジファンドの双方が「上昇させたい」という「思惑」で動いています。

1月後半の政治日程をめぐっての「丁半博打」は、いったん「上昇」と出ました。

先週申し上げたとおり、「大きな動き」が上に向かって発生したわけですが、

こうして動きが出てくると、先の展開も読みやすくなってきます。

いついかなる時も、先物主導の上昇(下落)が続いたら、いずれ相場は反転します。

騰落レシオはじわりと上がり、そろそろ過熱をあらわす指標が出てきそうですが、

新たに誕生するギリシャ連立政権の経済政策がはっきりするのはこれからですし、

政権発足後、2月末に期限切れを迎える救済プログラムの延長交渉が始まります。

相場がいったん高く上がったところで、リスク要因が出現すれば一気に反転します。

このままの勢いで「上の異常値」まで上昇を続けるかどうかは定かではありませんが、

「安心、安全、堅実」なゾーンに達したら、そこで待ち伏せ売りを考えます。

具体的なやり方は、次号メルマガ(第41号:2月1日発行)で述べます。

ところで。

ほとんど話題にならない通常国会の影で、

安倍政権は大きな仕掛けを次々と実施しつつあります。

シリアでの人質事件の解決は非常に重要な優先課題でありますが、

「政権側にとっては渡りに船」と(不謹慎にも)言う人もいます。

実際、前号メルマガ(第40号:1月25日発行)に書いたように、

今週からあちこちで戦後日本の政策を転換するような話が、

誰も疑問も異論も差し挟まない形で進んでいます。

そして、今始まりつつある話が「種」となって、

統一地方選が終わった後、5月の連休が終わってからお盆頃までの間、

この国は一気に「政治の季節」に突入しそうです。

日米同盟の深化と自衛隊の中東派兵。

安保法制と改憲への布石づくり。

国策としての原発割合20%維持と原発新増設の開始。

この5月には、民法大改正という明治以来の大事業もある予定ではありますが、

そんなことが霞んでしまうほど、重大な国策の決定が集中的になされます。

その数ヶ月は、右と左が入り乱れ、「政権支持」と「安倍批判」で罵り合った上で、

この国はひとつ重大な川を渡ることになりそうです。

もっとも、秋口にかけてはみんなそれを忘れてしまい、

また、何ごともなかったかのように、日常生活に戻るのでしょうが…。

私は安倍政権の目指すことに賛否双方の考えを持っておりますし、

そもそも、このブログは政治的なことを論じる場ではありませんから、

それらの政策の是非善悪についてはここで問いません。

しかし、相場を分析する視点としては、4月に統一地方選があり、

5月以降に、国論を分裂させる重大な国策決定の機会がやってくることは、

絶対に押さえておかないといけませんので、その見通しや影響の分析はします。

昔から「政治と経済」は密接に連動するものですが、リーマンショック以降は特に、

「政治と相場」、「政治と株価」はほぼ直結しています。

安倍政権を支持する、支持しないはどちらでもいいのですが、

投資家たるもの、安倍政権が何を目指し、何を、いつやってくるかだけは、

片時も忘れずにウォッチしていきたいところです。

おそらく私のようなバックグラウンドと情報源を持つ投資家は極めて稀ですので、

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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