「盆と正月がいっぺんにやってくる」という言葉がありますが、

海外と国内の双方で巨大な嵐が発生し、日本市場を揺さぶっています。

NY市場はQEの終了にともなう調整懸念に加え、

欧州不安、エボラ不安、エネルギー価格暴落と、いくつもの要因がいっぺんに噴出。

これが日本市場に押し寄せてきているのですが、

タイミングの悪いことに、9月末でのPKO終了と、年末の「玉出し」の端境期にあたり、

今年一番、ガードが甘くなっているところでした。

しかも、経産、防衛、法務という重要3閣僚がいっぺんにスキャンダルで大炎上して、

内閣も身動きがとれず、国会審議もストップ。さらにいえば総理は外遊中。

悪いときには悪いことが重なるものです。

ただし、「一時的な要因」で一気に下げたものは、

その「一時的な要因」が過ぎ去れば必ず上げますので、

そろそろ「買い場」ではあります。

NYが下げ止まるか、政府にアクションがあれば、短期的に大きく戻すでしょう。

明確な下げ止まりのサインこそ出ていませんが、もういいところまで来ています。

実際、QE3終了の先送りの提言や、QE4のアイデアが出てきたことで、

相場の流れが一変する可能性が出てきました。

特に、昨夜のブラード・セントルイス連銀総裁の発言は大きいです。

一時は15855.12ドルまで沈んだNYダウ、14370円まで下落した日経先物(ナイト)を、

一気に前日終値付近まで押し戻しました。

ようやくにNYが下げ幅を縮めてきたのは大きいです。

日経平均が今日、この水準から再上昇を開始してもおかしくありませんので、

「儲け損ないは困る」という方は、先物でも、ETFでも、「基盤的国策銘柄」でも買えば、

それなりに利益を出してくれる公算が高いです。

(再上昇するにしても、もうちょっともつれるとは思いますが)

もっとも、買うのはいいのですが、それなりの覚悟は必要です。

買った後に、イエレン議長が「やっぱりQEは終了します」と断言すれば、

また、昨日までと同様に強烈に売り込まれて下値模索となる可能性が大ですので、

最悪の場合は、日経平均幅にして数百円から千円程度の含み損を抱えながら、

半年から1年くらい持たされる恐れがあります。

いずれ救済される玉だと割り切れば、塩漬けもそれほど怖くありませんが、

この株価位置での買いは「まだ下値リスクあり」と計算した上でなさって下さい。

(信用買いの場合は、追い証がかからないように注意が必要ではありませすが)

一発で買う自信がなければ、少しづつ、下がるたびに買い足す手もあります。

むこう半年の間に、政府の「玉」によって反発する局面があるでしょうから、

じっと持っていれば、利益を出す可能性が大きいです。

ご存じのように、メルマガで公表している「居心地のいい水準」によれば、

買ってもほぼ間違いなくいつか救われるゾーンには入っています。

投資の手法は人それぞれですから、「儲け損ない」を嫌って果敢に攻めていく方法を、

私としても否定するものではありません。

私自身は、本日以降、株価位置をみて、日経平均先物(買い)で少しづつ、

打診で買いを入れていくことも考えています。

ただし、私は「基盤的国策銘柄」の買い出動については、まだ「見極め」ています。

私自身は、この点、「儲け損ない」でも一向に構いませんので、

「想定外の意外高」というのはあまりありませんが、

「想定外の意外安」というのはよくある話です。

こればかりは、実際の数値をみてみる以外にありませんが、

この月末に「居心地のいい水準」自体が、上か下かにスライドする可能性もあります。

その結果次第では、とんでもない「想定外の意外安」があるかもしれません。

そして、「想定外の意外安」での買いが、本当においしいのです。

(※ メルマガでご説明したとおり、これは、普段にはない「今だけの特殊事情」です。
もちろん、この「今だけの特殊事情」がなければ、「異常値」の見極めは楽ですから、
事前に指定した水準に来れば迷わず買いを入れます、
ただ、あと2週間は上に行くか下に行くか、蓋を開くまでわからない点があるので、
「もうちょっと待つ」という選択肢が出てきているわけです。ご理解下さい)

もちろん、「上にスライド」する可能性も否定できませんが、

その場合は「儲け損ない」になるものの、とくに私は「損」もしません。

逆に、この水準で買った後、「下にスライド」して「想定外の意外安」となれば、

最悪の場合は損切りです。つまり、「損する可能性がある」わけです。

ここで、「もうちょっと待つ」か、「今、買う」か。

それぞれの場合の利得を比較してみましょう。

1)「もうちょっと待つ」という選択肢の利得

・上にスライドの場合:ゼロ (儲け損ない)
・下にスライドの場合:プラス(本当の底値での買い)

2)「今、買う」という選択肢の利得

・上にスライドの場合:プラス(15000~15500円くらいで決済)
・下にスライドの場合:マイナス(最悪、損切り)

投資家人生というのは、長期戦です。

地味でも「ゼロかプラスか」の選択を続けていれば、財産は必ず殖えます。

逆に、「プラスかマイナスか」の選択を続けていけば、破産することもあります。

このブログは、地味で、面白くなく、つまらなくても、

完全に「負ける要素」を排した「時鳥トレード」でどこまで殖えるかの、

いわば実験道場です。

「十中八九利益が出る」とはわかっていても、「安心、安全、堅実」でない限り、

もうちょっと慎重に見極めたいと考えています。

ただし、昨日も書いたように、「相場は生き物」です。

本日の相場展開、来週の相場展開をみて、

突如、「安心、安全、堅実なゾーンに入った」と考えて、

買いで総出動する可能性はあります。

(無論、その時には読者の皆様にわかるようにお知らせします)

明確な形で、日経平均にセリング・クライマックスが発生するのを確認するか、

●●のラインより下になったら、月末を待たずとも出動しようとは思っています。

そのラインについては、次号メルマガ(26号:10月19日発行)でお知らせします。

上値での売りを仕掛ける戦略と、下値で本腰を入れて買う戦略は、

そもそも考え方が違いますので、皆様の参考になるかと思っております。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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