政権側が出す「玉」(政策)への「期待」は続き、

日経平均はふたたび18500円を目指すべくじわりと上昇。

しかし、上昇力が弱い上に、外部要因で攪乱される・・・。

ということが続いた先週でした。

前号メルマガ(第78号:10月18日発行)で詳述しましたが、

その基本的な構図は変わらず、

今日もひとつ外部要因での攪乱に、一応、身構えます。

海外で「危機シナリオ」がたっぷりと台頭しています。

米国、中国、欧州のそれぞれに、

「リーマン・ショック級」かそれに次ぐ規模の「爆弾」があり、

いつ炸裂するかわからないと警戒が増しているのですから、

些細な事柄で相場が荒れてしまうのも止むを得ません。

「何か」があれば、日経平均株価はひとたまりもなく「底割れ」し、

しばらくの間、混沌とした時期を迎えかません。

しかし。

そうなったらそうなったで、チャンスです。

利益を出すにはたったひとつの要諦しかありません。

それは、

「安く買って、高く売る」

という、たったこれだけ。

買い物ならネットで最低価格を探し、

バーゲンやセールの会場をくまなく渡り歩く人も、

不思議なことに株を買う時には全く逆の行動をとり、

高いところ、高いところで買う傾向があります。

8月からの暴落劇で日経平均はだいぶ下がっています。

2万円台の高値で新興株などを買って塩漬けになった方々が、

追加緩和などで救済されて欲しいと私も祈りますが、

しかし、日銀が動けない間に世界規模の大波乱が起きれば、

その方々は大損害を被るか、数年間は資金を寝かせることになります。

高いところ、高いところで買っても、おいしくもなんともないのです。

逆に、すでにこの安値にある今、「危機シナリオ」が炸裂すれば、

それこそ、「日本経済の実態から考えてあり得ないレベル」まで、

日本を支える超優良企業が叩き売られることになるでしょう。

こういうものをごっそり買うことほど、おいしいことはありません。

前号メルマガにも書いたように、すでに「基盤的国策銘柄」にも、

「いいところ」まで下がっている銘柄があります。

そういう企業がつぶれたら日本が終わりますので、

「いざ」という時には官需、公需、軍需を総動員してでも、

日本政府がそれらの企業を「つぶさない」ようにするはずです。

国債が暴落しようが、円が紙くずになろうが、

また、預金封鎖されようが、強制資産課税をされようが、

日本国民は何かを作って食べていく必要があるのですから、

1憶2千万人の日々の「糧」を生み出す営みはずっと続きます。

いわば、「(限りなく)絶対に無価値にならない銘柄」ですから、

それらを「あり得ないくらいの安さ」で仕込んでおいたら、

あとは株価なんて年に何回か確認するくらいにとどめて、

「安心、安全、堅実」にほったらかしにしておけばいいのです。

いろいろな「危機シナリオ」は、たしかに脅威ではありますが、

しかし、そうしたチャンスをくれる千載一遇の機会でもあります。

繰り返しになりますが、

「安く買って、高く売る」

以外に利益が出る方法はありませんし、

好景気と不景気は必ず交互にやってきて、循環します。

この簡単なことがわかっていれば、

相場で心を悩まされるはずがありませんし、

焦ったり、慌てたり、諦めたりする必要もないはずです。

前号メルマガに書いたように「危機シナリオ」がたっぷりと台頭し、

ひさびさに私も、「買う」ことについても思いを致しております。

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