ご存じのように、私はもう「売り目線」ではありますが。
昨日の日経平均は寄付高値18910.52円を記録した後、売りに押されました。
もっとも、11時頃に安値18730.57円まで下げた後、後場には18800円台を回復。
根強い先高観と底堅さも感じさせる一日でした。
高値圏で連続して陰線が出たことで、戸惑っておられる方も多いでしょう。
私としては、ほぼ「ピタリ」の位置でいったん上昇が止まった形ですので、
昨日は寄り付き後、下げに転じる際に18850円の売り玉を建てました。
(その後、「ストンと落ちる」ところを狙って18800円でも売りましたが、
こちらは後場の切り返しで同値撤退に追い込まれました。ノーゲームです)
先週から、この水準で攻めに行っている理由は、
メルマガ読者の方ならおわかりだと思います。
ブログ読者だけの方も、私が月曜から「売り目線」であることはご存じでしょうが、
特に、昨日は寄付の高値が一昨日高値を抜けず、先物チャートが三尊天井となり、
しかも、さあっと落ちて高値トライの勢いもなかったことから踏み切りました。
もっとも、週末から来週にかけて、もう一段の「変動」が予想されます。
それが上への変動になるか、下への変動になるかは指標次第ですので、
手元の「玉」も場合によっては同値か5円幅撤退に追い込まれるかもしれませんが、
全体的に高値警戒感が広がるなか、「思惑」だけの上昇が発生すれば大チャンスです。
ヤマは金曜日の米国雇用統計ですので、そこで出た数値を確認した上で、
次号メルマガ(第46号:3月8日発行)で見通しを述べたいと思います。
高値への警戒が広がりつつあるのは米国も同じです。
一直線にここまでの高値に駆け上がって、今後も調整がないということは、
あまり考えづらいことですので、チャンスは近いと考えています。
(値幅をともなわない、日柄調整で終わる可能性もあるにはあるのですが、
その場合は売りで入っても、逃げる時に逃げれば、大けがをすることはありません)
ところで。
西川農相辞任の後にドミノ式に広がった閣僚スキャンダルは、
前号メルマガ(第45号:3月1日発行)で書いたように、そろそろ「闇の中」です。
せっかく、「首相への『違法献金』」というネタが出てきたのに、
情けないことに、同日のうちに岡田代表にも同じネタが出たのはもう「笑い話」。
しかも、民主党関係者には、他にもまだ「同罪」議員がたくさんいるといいます。
また、今回、せっかく一生懸命に民主党が引き立ててくれた形となっていた、
維新の党の複数の幹部にも同じような話があるという情報が駆け巡っています。
(まだ報道されていませんので、ブログに書くのはこのへんまでで・・・)
結局のところ、この問題を追及して得をする勢力はなくなってしまいました。
閣僚と国会議員が、予算審議がギリギリの年度末に何週間も国会を空転させた挙句、
結局、何が何だかわからないまま、なし崩し的に「闇の中」に送り込まれるのでは、
国民としては踏んだり蹴ったりではありますが、まあ、永田町らしい顛末です。
ただ、読者の皆様に覚えておいていただきたい「相場観」があります。
・昨年秋、小渕・松島ダブル辞任後に広がった複数閣僚のスキャンダル
・今年秋、西川農相辞任後に広がった複数閣僚の金銭スキャンダル
どちらも、短期間に複数閣僚が標的になりましたが、
前者は最悪の場合、政権が退陣に至ることを想起させ、相場も即座に反応し大荒れに。
あの電撃的な衆院選はこのダメージから切り返すことも、目的のひとつでした。
ひるがえって、後者の場合(今回)はメディアも弛緩して川崎の事件ばかり注目し、
相場のほうは閣僚辞任など知らないように上昇を続けています。
前号メルマガでも詳しく分析したので、読者の方は両者の違いがよくおわかりでしょうが、
表面上は似たように見えるスキャンダルでも、「政権へのダメージ」という点では、
かくも違いがあるのです。
結果として、今回、安倍政権は無風で乗り切ることになりそうです。
ただ、政権に批判的な週刊誌などが報じているように、
こういう「しょうもない」事件が頻発するようになったことは、私にはやや気がかり。
株高ではありますが、4月の統一地方選は万全とはいえず、
また、5月以降に「大騒動」を控えている状況で、政権運営に粗さが目立つのは、
いくら「戦後最強内閣」とはいえ、いいことではありません。
同じように「この内閣は強い」と評された政権が、「しょうもない」ことを契機に、
短期間であっさりと退陣に追い込まれたことは過去、いくらでもあります。
このあたりのことは、ここに書けないこともありますので、またメルマガで。
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