だから、私は「様子見」です。
月曜日の日経平均は反落。
ちょうど「16320.22円(昨年末高値)の達成」で、いったん利食いが出た格好です。
私が言っていた「3つめのカベ」で止まったという解釈もできますが、
あれほどの急騰の後での飛び石連休ですから、当然の反落ではあります。
おかげで騰落レシオは116.7%、25D乖離率は3.1%と冷めてきてますから、
市場を見渡しても「過熱」という言葉は聞かれません。
また、反落といっても、指数寄与度の高いソフトバンク等の個別要因が大半を占め、
陰線といっても、下に長い下ヒゲをつけて引けてますから、買い意欲は旺盛です。
「押し目待ちに押し目なし」と煽る人も増えてます。
確かに日経平均には、まだ上値余地がありますし、
25日の権利確定日を明日に控え、個人投資家がNISA口座のお金を入れてくれば、
もう一段、二段の上昇は期待できるでしょう。
しかし、今の株価は「高値圏にある」ことは忘れてはいけません。
メルマガ読者の方には木曜夜の緊急配信と第22号(9月21日発行)で指摘しましたが、
先週木曜からの「異常な株高」は、FOMCを受けたNYの「異常な値動き」に誘発され、
そこの安倍総理の例の発言のインパクトが重なったものです。
しかしその双方を冷静になって分析すれば、
・利上げに関する正反対の異なる見解(米国)
・消費再増税の再考が求められる環境(日本)
と、日米ともに重大な株価の下落要因を内包していることがわかります。
「異常な値動き」で「高値圏」」に達したものは、いつか必ず急落しますから、
やはり私は「様子見」です。
転機がきそうなとき、転機が発生したタイミングなどをとらえて、
「売り」で参戦するつもりで見ています。
「相場は生き物」ですし、ヘッジファンドは思惑と駆け引きで出し抜くのが仕事ですので、
今日、突然に何の前触れもなく雲行きが変わることは十分にあり得ます。
無論、それをわかった上で、この先高感を信じて順張りのポジションを維持するのは、
投資手法としてあり得る話です。
メルマガ読者はご存じのように、政策の志向軸から計算したアベノミクスの終着点は、
もっともっと上のレベルにありますが、まっすぐそこに至る可能性よりも、
もう、ひと波乱、ふた波乱あってから到達する可能性のほうが高いと考えています。
中東の戦闘が周辺国を巻き込んで拡大し、NY市場の勢いが削がれつつありますが、
こうして、何かの形でグローバル・リスクが本格的に破裂すれば、
もう一度15000円を割り込む局面も十分にあり得ます。
順張りで投資をなさる方は、くれぐれもこのことを念頭において、
「不測の事態」で資金を吹き飛ばさないよう、リスク管理にご注意ください。
それがわかった上であれば、数か月先、半年先くらいのスパンで、
「17000円」というターゲットを設けるのも、投資戦略としてあり得ると思います。
繰り返しになりますが、それは戦略の違いです。
そして私は上昇であれ、下落であれ、「予測」に基づいてのトレードはしないだけです。
私の「時鳥トレード」は、相場が上がろうが下がろうがほとんどどっちでもいいです。
「ここから上がる」とか「もっと下がる」といった「予測」に乗ることはせず、
「確実性」「堅実性」のみを基礎にポジションをとるからです。
私はそれが、一番リスクが少なく「安心、安全、堅実」に資産を殖やせると考えてます。
古くからの読者の方はご存じのとおり、「ここがポイント」と考える株価位置に達し、
必要な条件を満たしたときだけ、淡々とエントリーして、さっと逃げます。
(過去のブログでリアルタイムに中継していますので、ご参照ください)
それで、半年の間に約23%超の利益を出しているわけですから、
別に、今のこの難しい局面で焦ってリスクをとる必要もは全くありません。
一介の個人投資家から世界第2位の金持ちになった、かのウォーレン・バフェットは、
年間の平均運用成績は20%前後です。
そして、「確実に年間20%」を継続することは、途方もなく偉大なことなのです。
時間という神を味方につけ、複利という人類のもっとも偉大な発明を利用すれば、
コツコツと「安心、安全、堅実」に20%の資金増をやり続ければ大富豪になれます。
このブログは、ほぼノーリスクでそれを達成するための「実験劇場」です。
メルマガでは、そのための種銭作りも、トレード・ノウハウも惜しまず全部公開してます。
(さらに別の体系、衝撃の「日経平均の秘密エントリー・ポイント」もあります)
そんなわけで、「時鳥トレード」で年間20%のリターンを達成した今、
この危うい上昇局面を私は落ち着いた気持ちで眺めています。
しかし、満足して、年内を「お休み」とするわけにはいきません。
さらに「おいしい」局面がどうやら遠からず来そうですから、
うまくいけば年内に「来年分の利益」までとれてしまうかもしれません。
その話はまた、今週末のメルマガにて。
いずれにせよ、だから、私は「様子見」なのです。
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