政策には「転換点」があり、相場には「天井」と「底」がある。
2007年以来の株高です。
リーマンショック前の水準に、完全回復しました。
アベノミクスの正体は、誰が何と言おうと「資産バブル政策」です。
以前から何度もメルマガで申し上げている通り、
「アベノミクスが最終的に目指す水準」はもっともっと上ですから、
外部要因が落ち着き、政権の安定性が信頼できるなら、
長期的にその水準を目指しての上昇圧力がかかります。
ただし、一直線には上昇せず、定期的に過熱と失望を繰り返しますから、
それが、数か月スパンの「天底」をつけていくわけです。
このブログはその「天底」の「異常値」で、「勝てる時」だけ勝負する、
ある意味「実験劇場」ですから、「異常な過熱」が始まった今、
私はやはり、この「宴(パーティー)」がどこまでいくか様子をみます。
ただし、読者の方々はそれぞれの戦略で投資しておられるようです。
私が8月頃からずっと相場の上昇を言い続けてきたこともあってか、
最近、順張りの方々から感謝の言葉をいただいておりますが、
当面は、権利確定日やNISA休眠資金の存在などで、買い圧力は旺盛ですし、
メルマガで申し上げたあの時期までは、相場の転機が考えづらいですので、
しばらくは、この「宴(パーティー)」の盛り上がりが期待できるでしょう。
別に順張りと逆張りのどちらかがエライわけでなく、
ご自身が狙うリターンとリスクによって、好みの戦略をとればいいわけですから、
まだまだの上昇を信じる方は、この「宴(パーティー)」を楽しむのもいいでしょう。
ただし、全てのバブルは「ババ抜き」ですから、いつか突然終わります。
最後に高値と掴まされた方が大損をするのです。
「宴」の主催者は、「高値掴み」してくれるカモをおびき寄せるために、
一時的な熱狂と陶酔を用意しているわけです。
「そういうババ抜きゲームに参加しているんだ」ということを心得て。
「腹八分目」で撤退する心づもりであれば、あえて飛び込むのもいいでしょう。
私はやらないといって、そういう戦略を否定するつもりもありません。
ただし、堅実性という観点から言えば、
むしろ上昇局面の「儲け損ない」を恐れず、伸びきったところを叩くほうが、
損をするリスクが格段に少ないのは間違いありませんし、
「天井圏からの垂直落下での売り」は、最も「おいしい」チャンスのひとつです。
いずれにせよ、それは「戦略の違い」です。
相場には「天井」と「底」があり、全ての上昇も下落もいつか必ず終わると心得えて、
冷静に、賢明に、目の前の事態に「対処」なさるようお祈りしております。
投資において最も大切なのは、
「天井」と「底」の見極めと、その時点の「価格(株価位置)」の評価です。
これが成功すれば、どんな投資も成功します。
それゆえ、「天井」と「底」を作り出す、政策要因の「転換点」を掴むことは、
ほとんど決定的といっていいくらい重要なことです。
だからこそ私がこのブログやメルマガを運営しているわけです。
特に、長期の経済政策の「転換点」を掴むことは、死活的なことです。
過去の話を申し上げます。
直近のことを言うならば、ほぼ全ての方が認めるように、
2012年11月、民主党の野田政権が「自暴自棄」解散を決めたその瞬間が、
経済政策の大きな大きな流れの転換点でした。
国民にとっての不幸は、民主党指導者が自らの政策を「デフレ容認」であると知らず、
あれほどの不景気のなかで、金融、財政ともに「引き締め」ていたことです。
しかし、彼らが「自殺的な」解散を決めてくれたことで、
国民はようやく解放され、いよいよデフレにさよならを言うチャンスがきたのです。
2012年の衆院選で、当時の自民党と第3極の金融政策はほぼ同じでした。
そして、財政出動に熱心だったぶん、目先の景気浮揚効果は自民党政権に分があり、
規制改革に本腰を入れる第3極には、長期スパンの経済回復が期待できたため、
「民主党以外の政権」ならどちらも、「円安、株高、不動産高」になるはずでした。
今から考えれば「子供でもわかるような」簡単な理屈ではありますが、
その「簡単な理屈」を飲み込んで、この転換点をうまくつかみ、
2012年11月の解散直後に株を買った人々は、軒並み「株長者」になりました。
ことほど左様に、基本政策の転換点をつかむことは大切なのです。
政策要因が作り出す数年スパンの「天底」をつかんで、思い切った投資をすれば、
富のステージがガラリと変わるくらいの利益が出ます。
メルマガ読者の方はご存じのとおり、この10年、私の投資が成功したのは、
小泉政権での景気上昇期に買った不動産を、
麻生政権の体たらくをみてリーマンショック直前の高いうちに売ることに成功し、
民主党政権の、異常な「円高デフレ政策」に外貨と不動産をうんと安く買い込んで、
その後の政権交代によるアベノミクス景気(円安、株高、不動産高)を迎えたことです。
諸事情あって、一時は一食100円台で暮らすまで追い込まれた私でしたが、
おかげさまで、今では年間キャッシュフローが数千万円に達するまでになりました。
(株の勝ち負けに一喜一憂しなくても、寝ててもそれだけの副収入です)
それゆえ、今は、この「資産バブル政策」がいつまで続き、
その後はどうなっていくのかの分析が、私の最大のテーマのひとつです。
安倍政権の任期は、総裁選と衆院総選挙をあと一回づつ勝って「残り4年」。
この「資産バブルの4年間」を先週、「4年間の黄金期」と申し上げたわけですが、
ブログだけの読者の方のなかには、やや誤解された方もおられるようです。
たとえば、コメント欄にこういうコメントをいただきました。
(※最近、忙しすぎてコメント欄に返信ができてません。
この場をお借りして、皆様にコメントのお礼と、不義理のお詫びを申し上げます)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
黄金期、それも4年・・・
なんだかピンときません。
それは五輪特需などから、でしょうか?
それならもしかすると意外高があるかもですね・・
貴ブログを初めて拝読したのが8月の始めのころです。
もっと前から見つけられば良かったなとつくづく思います。
(ゆう様)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
必ずしも、そういうわけではありません。
メルマガ読者の方には詳しく解説しましたのでご承知とは思いますが、
ブログだけの方には誤解を招く要素があったようです。お詫びします。
五輪特需の影響はたいしたものではなく、やはり決定的なのは基本政策です。
そして、基本的な経済政策にそったポートフォリオを組めば、投資は必ず成功します。
無論、「意外高」の可能性を否定するものではありませんが、
「4年間の黄金期」の間中、狙いどおりの「資産バブル」が発生しても、
株価だけは、直線的にだんだん上昇するとは限りません。
株価というのは政策感応性が非常に高く、「予測」や「思惑」で動く性質がありますので、
基本的な経済政策が物語る「将来のあるべき姿」を「織り込む」という特性があります。
政策転換の瞬間にずーんと上がって、その後長期で横ばいか下ブレというシナリオも、
十分にあり得ます。
この点また、次号メルマガ(23号:9月28日発行)などで詳しく補足し、
4年後、7年後の「転換点」についても、突っ込んで考えてみたいと思います。
本当の意味で億万長者になるには、10年かけて堅実にやるのがベストですが、
そのためにも、「メガトレンド」を正しく掴むことは不可欠です。
チャートや財務諸表をもとに株価予測をするプロはゴマンといますが、
最も大切な長期の政策的展望を分析し、シナリオを提示する人はついぞ聞きませんので、
永田町を拠点にする私が、それをやらせていただく次第です。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第20号:9月7日発行、第21号:9月14日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下の3か所にクリックをお願いします↓↓↓】
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
おはようございます。
早速ブログ本文で私の疑問にお答えくださいまして、恐縮です。
私は資産家というのにはかすりもしない者で(笑)、また、最近離婚してこれから生きていくために日々先物や個別銘柄のトレードでパート代以上の収入を得たいと考えているものです。
そこらへんのエセ投資顧問の餌食にならないよう日々勉強しています。
今後ともよろしくお願いいたします。