(午前0時半の更新です)

昨日の朝は日本市場が一瞬、凍りつきましまた。

トランプ氏の「円安誘導批判」のニュースに、

ドル円は一時112円台に突入。

日経平均も19000円を割り込みました。

しかし。

確かに「トランプ・リスク」の「不安」は否定できないものの、

一方で、「トランプ・バブル」への「期待」も確実に存在しており、

米国市場が一段高を記録する可能性はあります。

また、日本企業の業績は全般的に好調ですし、

公的資金のPKOもまだまだ強力に効いており、

事実、日経が19000円を割る水準ではすかさず買いが入ります。

これだけ、日本市場が「しぶとく」なったというのは、

やはりアベノミクスの「成果」のひとつとは言えましょう。

無論、最大のやはり懸案はトランプ氏の対日政策です。

それは何が何だかさっぱりわからないだけに、

これに「期待」して「売る」のもまだリスクがあります。

トランプ政権の出方次第では日本は奈落の底に沈みますが、

しかし、先にトランプ氏が奈落の底に沈む可能性もあります。

前号メルマガでは「日本側の採り得る戦略」として、

「トランプ氏の政治力低下を待つこと」を挙げていますが、

それは意外に早く来るかもしれません。

就任からまだ10日しか経っていないトランプ大統領ですが、

さんざんに暴走した結果として徹底的な反発も招いており、

来年の今頃もまだトランプ氏が大統領であると予測する人は、

米国民の中でも少数派になりつつあります。

また、トランプ氏本人も国内の反発の大きさに、

ややたじろいでいる様子がみてとれ、

立ち位置、発言、態度に微妙な変化がみられます。

無論、まだトランプ氏に「君子豹変」の兆しはありませんが、

ここまで全米の反発が強烈だと、

「さすがに反省してまともになるのでは」

という淡い「期待」も再浮上しているようです。

さらには「ダメなら大統領を変えるまでよ」といった、

相当、過激な話を米国民の多くが話しているようです。

(次号メルマガで申し上げるように、それは可能なのです)

やはり、それほど米国の民はバカでもなく、

まして暴君の先制を許す従順さなどかけらもありません。

右に左にとバランスをとって成長してきたのが、

建国以来の米国の真の姿であることは事実でしょう。

ただし。

この10日間で米国が失ったものは大きかったといえます。

相場格言には「上げ三か月(百日)、下げ三日」とありますし、

古くから「百日の説法、屁ひとつ」という故事もあります。

ならば、米国がほぼ1世紀をかけて築き上げた信用と信頼を、

わずか10日でトランプ氏がぶち壊したのかもしれません。

これが意味するとことは巨大なものがあります。

たとえトランプ政権が途中退陣を余儀なくされても、

やはりこの後、世界は「新体制」に向かって、

じわりじわりと移行していく恐れはあります。

この先、諸事多難であることは間違いないようです。

とはいえ。

「新体制」に移行するということは、

やがて「落ち着くべきところの落ち着く」わけで、

「移行期」や「過渡期」の騒動と混乱が沈静化すれば、

そこからまた世界は発展軌道に回帰するはずです。

日本もその例外ではなく、

「移行期」に伴う混乱と困難は予想されるものの、

それらをしのぎ切ってしまった後は、

また、明るい未来がやってくる可能性は十分にあります。

こうした「そう遠くない未来」のことについて、

先日、国会でちょっと面白い話が取り上げられましたので、

次号メルマガ(第146号:2月5日)で詳しく書きますが、

日本の超長期的な未来はそう暗くはないことは、

過去のメルマガで繰り返し申し上げていることです。

大切なのは「明るい未来」に至るまでの、

「移行期」、「過渡期」に伴う変動を、

いかに生き残り、チャンスにつなげることかとは思います。

次号メルマガ(第146号)では、

このあたりのことについても書かせていただくつもりです。

大丈夫です。未来はそんなに暗くありません。

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