昨日の日経平均は大幅上昇。

トランプ大統領の意外な勢いに、

投資家もAIも買いで応じました。

ただし、稀に見る大接戦であり、

現在もまだ結果は決まってません。

メディアの「バイデン圧勝」予想を覆し、

トランプ氏が大きく差を詰めています。

テキサス州やフロリダ州を落とせば、

即座に「敗戦」が確定したでしょうが、

投票日の「当日」の粘り腰によって、

両州をトランプ陣営が押さえて、

「逆転勝利」に望みをつなぎました。

前号メルマガ(第341号:11月1日)等で、

シェール産業についてのバイデン発言が、

大いに影響した可能性を指摘していますが、

最後の最後まで迷いに迷った挙げ句に、

当日に投票所に足を運んだ人々の多くが、

「バイデン圧勝」の報に危機感を感じて、

トランプ氏を勝たせようとしたようです。

トランプ陣営の凄まじい「底力」です。

しかし、勝負はここからです。

民主党と共和党のそれぞれが、

それぞれの地盤を押さえるのは、

当然といえば当然の話なのですが、

その上で今回の焦点となったのが、

いわゆる激戦州の動向なのであり、

さらには開票作業に時間がかかる、

「郵便投票」の中身というわけです。

開票結果がすっきりと決まらずに、

長期戦になるであろう可能性は、

以前から指摘されていたことです。

バイデン氏がウィスコンシンを制し、

ほぼ「王手」をかけた状況ですが、

残るミシガンとペンシルベニアを、

どちらの陣営が取るのかによって、

次の大統領が決まるというところで、

全世界が開票作業を見守っています。

トランプ氏の支持者は投票所に行き、

バイデン氏の支持者は「郵便投票」と、

一般的に考えられていた状況において、

最後に残る「郵便投票」の結果が、

どの程度、バイデン氏を押し上げるか、

最後の最後までよくわかりません。

バイデン氏に分があるとされますが、

何しろまだ届いていない票も多く、

作業は数日間はかかるとみられます。

また、トランプ氏を支持する人々も、

「郵便投票」をした可能性があり、

全部開封して確認するまで不透明です。

しかし、バイデン氏が勝っても、

非常に僅差に持ち込まれており、

上回ったとしてもその上乗せ分は、

「郵便投票」によるものであり、

いくつもの「不正」の指摘もあります。

トランプ氏が「法廷闘争」に訴え、

「まさかの逆転勝利」のシナリオに、

含みを持たせた形での勝利です。

ほぼ(悪い方の)予想通りです。

最終的な投票結果が確定するまで、

まだまだ時間がかかりそうですが、

今後の市場の関心というのは、

結果の如何よりも選挙の「後」に、

混乱や分裂が発生するかどうかに、

移っていく可能性がありますので、

こうした点にも注意が必要です。

今回の米国大統領選の全体総括と、

勝利した政権による経済政策について、

次号メルマガ(第342号:11月8日)で、

あらためて詳しく分析する予定ですが、

とりあえず開票結果が出るのを待って、

今後の動きを見極めたい局面です。

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