(午前0時の更新です)

日本企業の「稼ぐ力」はじわりと上昇しています。

一方、日経平均は再びの「底」割れです。

そのカラクリは前号メルマガ(第112号:6月12日発行)で、

詳しく私の見解を述べさせていただいた通りですが、

たとえ政権の「玉」が良く、日本の未来が明るくても、

この6月は「暗雲」が連続して立ち込める恐れがあり、

要注意であることは以前から申し上げていることではあります。

とりわけ、今週は日米両国の金融政策決定があり、

そこで出てくる「玉」もさることながら、

「玉」に対する市場参加者の「反応」や「思惑」で、

大きく上下に揺さぶられかねないため、要注意と言えます。

前号メルマガにも詳しく書いたことではありますが、

今週、上に行くか、下に行くかよりも、

根本的なところで、私が最も注目していることがあります。

それは「市場コンセンサスが維持されるかどうか」の一点です。

もし、「市場コンセンサス」が壊れてしまい、

「悪いシナリオ」になった場合は非常に困ったことになります。

夏以降の相場展開が「政局」に与える影響もないとはいえず、

そうなれば、中長期的な投資戦略の見直しを迫られる恐れもあり、

いずれにせよ、全投資家に多大な影響を与えることになります。

一応、申し上げておきますが、

アベノミクスはまだ失敗に終わったわけでなく、

今後、その目的を達する可能性はまだ残っていると思います。

特に、この6月の「政策転換」の方向性はおおむね正しく、

強力で運の良い政権がこれを徹底して実施したならば、

(弊害はあっても)日本の未来は明るいと私は考えています。

しかし、市場も政界もいつまでも待ってくれるわけでなく、

「政策転換」が軌道に乗る前に相場の腰が折れ、足が崩れれば、

安倍政権そのものの命運が尽きてしまう恐れもあるのです。

その意味で、「6月の暗雲」をどう乗り越え、

7月以降も株価維持、上昇につなげることができるかは、

非常に重要なポイントであると考えられます。

「金融緩和」や「財政出動」といった「カンフル剤」や、

「労働者から資本家へ」という「富の移動」が中心だった、

「従来のアベノミクス」から本当の意味で脱皮し、

「日本経済のパイを広げる」ことをその政策目標とした、

「真のアベノミクス」へとつながるかどうかが、

今の安倍政権の課題であり、日本経済全体の課題です。

そのためには、海外要因であれ何であれ、

ここで相場が崩落すると困ったことになります。

世間はそろそろ「参院選モード」となり、

「安倍政権を好きか嫌いか」の「信任投票」のために、

国民とメディアの関心も集中していくと思われますが、

水面下では日本経済と日本社会の未来についてとても重要な、

「のるか、そるか」の試練に晒されています。

これこそが、この「6月の暗雲」の背後にある、

最も重要な課題だと思われますので、

私としては選挙の行方以上に気になっている次第です。

先週のメジャーSQはほぼ無風で乗り越えることができましたが、

今週の「次なる暗雲」を乗り越えることができるかどうか。

要注目です。

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