第47回衆議院総選挙は予測どおり与党側の圧勝。

ただし、自民党は最後の票を伸ばせず、意外に維新が健闘した印象です。

決め手となったのは「無党派」。最後の土壇場で数百万票が流れたようです。

歴史的な低投票率でこれですから、次の選挙が有権者の関心が高いものになれば、

瞬間風速的に1000~2000万票の無党派票が自民党以外の政党に集中し、

思わぬ形で政権交代が起きる可能性は、やはりあります。

そして、そうなる恐れがあるから、政権側は年内解散を仕掛けたのです。

もし、今年中に安倍総理が解散を決断していなかったら…。

もし、来年にでも民主+維新を母体とする「統一野党」ができていたら…。

総選挙の結果は全く違うものとなっていたはずです。

今回の選挙を教訓として、野党再編のうねりが出てくるはずです。

特に、海江田氏の落選と、「大阪」維新の失速もあって、

民主、維新の執行部に地殻変動的な動きが出てくるでしょう。

4年後の総選挙で、政権交代の可能性があるのであれば、

日本経済の超長期見通しはまるっきり変わってきます。

前号メルマガ(第34号:12月14日発行)で触れましたが、

私はそのキーワードが「小さな政府」になるとみています。

経済政策の大転換が発生すれば、「富の勝者」が入れ替わりますので、

この点についてはまたメルマガで分析します。

7~8年後にくると思われる「例の件」も含めて流れを読み切れば、

次の時代の勝者はあなたになるはずです。

さて。今回の選挙と今後の相場の話。

思えば今年の春先から、私達「プロ」の目は「年内解散」の可能性に集中していました。

消費増税をめぐる官邸と財務省の駆け引きの行方次第で、

年末の日本株の株価位置が天と地ほど変わってくると考えたからです。

そして、「ベストシナリオ」どおり、官邸が財務省に打ち勝ち、与党が野党を下して、

日経平均株価は選挙期間中に、ついに18000円にタッチするところまで行きました。

今年、私自身のエントリー・ポイントは「売り」が多かったものの、

私が一貫して「安倍政権が存続する限り」「日経平均は長期上昇」と断言してきたのは、

政権側にまだまだ豊富な「玉」があることを知っていたこととともに、

最後の最後に官邸が「伝家の宝刀」を抜くという情報をキャッチしていたからです。

そして、戦い終わって。

雑誌の見出しは、安倍政権の勝利で、株価はさらに上昇すると煽っています。

「年末2万円」、「来年は2万3千円」といった、威勢のいい「予測」が並んでいます。

選挙後の初めての営業日となる今朝、寄り付きで買いを入れる方も多いでしょう。

しかし、前号メルマガ(第34号:12月14日発行)で書いたとおり、

私はここからの上昇を保証するロジックが、イマイチ理解できないでいます。

もちろん、まだまだ上がるのかもしれません。

政権側にはまだ「大玉」が残っていますので、

私とて、アベノミクス相場で2万円を突破する可能性は否定はしませんが、

少なくとも目先には大きく上値を追わせるような材料は残っていません。

確かに、2012年の第2次安倍政権発足後には、じわじわと長期上昇が続きましたが、

当時の状況を根拠として、「今回も選挙後に上昇」というのは理屈が通っていません。

あの時と今とでは条件が違い過ぎます。

当時は、日本も世界も長く続いた「どん底」からようやく霧が晴れるタイミングでしたが、

現在は、日本と世界の景気の先行きに、じわりと黄信号が灯りつつあります。

また、安倍総理は選挙中に約束したことと、まるで違う政策を出すクセがありますので、

少なくとも、政権側がどういう経済政策を打ってくるか見極めねばなんとも言えません。

いずれにせよ、これだけ大勝した後です。

政権側にとって、次の統一地方選(来年4月)まで株価を高値誘導するメリットは、

現時点では、あんまりないということが気になります。

売るにしても、買うにしても、根拠薄弱な場合は、「安心、安全、堅実」ではなく、

そういう時は動かないのが「時鳥トレード」のセオリーです。

私が今やるべきは、目先、来年、4年後、8年後の「シナリオ」を見極めること。

日々の相場の勝ち負けは人生にさほど影響を与えませんが、

何度も申し上げるとおり、長期スパンの経済潮流の「読み」は人生を決めます。

そこに巨額の「儲け」が詰まっていると考えていますので、

また、次のメルマガ(第35号:12月21日発行)で詳しく書かせていただきます。

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