(午前0時の更新です)

昨日の日経平均も「2万円近辺での様子見」。

一時的に20060円まで上昇したり、

瞬間的に19900円を割る場面もありましたが、

終始、2万円ラインを意識しての攻防でした。

(現在、日経先物ナイトがピタリ2万円です)

まだ、英国総選挙の結果とその影響が不明ですし、

米国の政局も金融政策もどうなるか不透明です。

北朝鮮は相変わらずミサイルを連射しており、

中東は妙な緊迫感が高まっています。

こういう状況で積極的に買うつもりには、

誰しもなりづらいのは当然ですから、

ひとつひとつ上記の「不安」が解消され、

相場環境が落ち着くのを待つしかありません。

さて。

ちょっとヒヤリとした国会最終盤を乗り切り、

安倍政権が「最後の戦い」へ向かいます。

おそらく国会は小幅な延長となりそうですが、

政権が崩壊する懸念はほぼなくなりました。

来週、セレモニー的に野党が暴れたところで、

「共謀罪(テロ等準備罪)」は成立します。

都議選の選挙期間中の「強行採決」というのは、

公明党が嫌がってきたところではありますが、

予期せぬ偶然の賜物で投票日の間近に、

「刑法改正(性犯罪厳罰化)」を成立させることで、

公明党に華を持たせることも可能となります。

そんなわけで国会終盤の騒動はメドがついてきて、

安倍政権の興味と関心はもうずっと先、

「2020年改憲スケジュール」に移行しています。

投資家としてはそろそろ「改憲」に向けた「玉」に、

興味と関心を向けるべきところですが、

今日、閣議決定される「骨太」のキモの部分を、

最後の最後に官邸が意外な強気で押し切ったことが、

永田町、霞ヶ関をざわつかせています。

そろそろ日銀も「出口」を示唆せざるを得ず、

アベノミクスの「終わり」もみえてきましたが、

最後の最後に大きな花火を上げて、

見事、総理の本懐を成就したいのでしょう。

官邸が狙っている「玉」というのは、

以前書いた通り抜群に効果的ではありますが、

しかし、副作用やハレーションというのも、

この上もなく大きいものが予想されます。

夏以降の日本の政治や経済というのは、

ここを焦点にして展開されていきそうですので、

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