「長期金利」以外の相場の不安材料。
昨日の日経平均は反落。
3万円の大台回復の寸前まで、
いったん大きく上昇しましたが、
そこで跳ね返されて失速するや、
マイナス圏まで売られました。
長期金利の変動が沈静化して、
それ自体は安心材料といえますが、
先週の暴落の余波がまだ残っており、
振幅の大きな展開が続いています。
以前のような能天気なまでの、
上昇一辺倒の局面は去っており、
「バブルの燃料」に支えられつつ、
不安要素に警戒を要するといった、
そうした相場に変貌しています。
長期金利の他にもいろいろと、
相場に影響しそうな材料があり、
日米とも内政・外交上の課題が、
政権を直撃しようとしています。
バイデン大統領は政治的な調整を、
国内で必死で展開している一方、
外交上の諸問題についても、
難しい舵取りを迫られており、
上首尾に全て進んでいるとは、
ちょっと言い難いのは確かです。
日本の菅政権は外交はともかく、
国内的な苦境が続いていますが、
さらに大きな週刊誌ネタが、
近く政権を襲うといった噂に、
永田町は右往左往しています。
順次、緊急事態宣言を解除したり、
予算の年度内成立の確定といった、
それなりの成果を挙げることで、
「延命戦略」を維持していますが、
足下が盤石とは言い難いのは、
今や誰もが認識しているといえます。
長期金利の動向も気がかりですが、
日米それぞれの内政・外交の課題が、
やがて相場に影響してくると思われ、
次号メルマガ（第359号：3月7日）で、
それらを踏まえた分析もする予定です。
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