「中東情勢」と「米国の金融政策」と日経平均株価。
昨日の日経平均は小幅続伸。
サウジの石油施設への攻撃により、
欧米市場に動揺が走った流れを受け、
朝方こそはやや安く始まりましたが、
中東での「地政学リスク」を高める、
米国等からの具体的なアクションは、
特に新しく見られなかったこともあり、
下げが拡大することはありませんでした。
原油価格の急騰はマイナス要因ですが、
米国はじめ各国が備蓄の放出によって、
パニックを沈静化させる意志を示しており、
現時点で市場全体への影響は限定的です。
日本市場もまずまずの売買代金となって、
終値でも22000円ラインを超えました。
もっとも、中東の今後の情勢が、
本当にこれで収束するのかどうか、
よく見極めていく必要はあります。
原油の需給関係による価格変動よりも、
各国の国内事情に絡む政治的な思惑で、
次に何が起き得るかということの方が、
市場に決定的な影響を与えそうですので、
次号メルマガ（第283号：9月22日）の中で、
様々な背景事情とともに分析する予定です。
また、日経平均の未来にとっては、
原油価格だけでなく米国の金融政策も、
非常に重要なファクターであることは、
前号メルマガ（第282号：9月15日）で、
詳しく指摘しているところです。
米国のFOMCがどう決定を下すか、
パウエル議長はどんな見通しを示すかで、
日経平均の上昇が継続するかどうかは、
大きく左右されるところですので、
これから出てくる材料を待った上で、
適宜適切に対処したい局面です。
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