相場は「次」を目指して動き出す
昨日は、なんとも奇妙なSQ週中日でした。
昨日のブログには、「15050円あたりにカベがあります」と書きましたが、
上に行くにも、下に行くにもここの節に引っかかり、
べたりと膠着したまま、ほとんど動かない一日となりました。
これでは別の意味で「魔の水曜日」です。
本当に相場は何があるかわかりません。
おそらく、
攻める予定だったヘッジファンドは火曜日から攻撃を開始したものの、
水曜日の荒れ模様を警戒した政府の「防衛出動」との間で膠着状態になったのでしょう。
政府の防衛出動とは、前号のメルマガ(7号)で詳しく書いた、
●●銀行経由の買いです。現物のコア銘柄にもかなり入っていました。
相場が動くに動かない膠着状態だったため、
東証の売買代金も1兆6308億円とちっとも盛り上がりませんでした。
これでは私としては動くに動けません。
実際、朝方には、メルマガ7号に紹介したとおりのやり方で、
日経平均先物がストンと落ちる直前の15065円売りをとらえ、
前場のうちに15020円まで落ちたのですが、なかなか15000円に到達せずに反発。
そのまま、カベである15050円を軸に相場が膠着してしまいました。
後場にも何度か下値を試す動きがありましたが、
そのたびに跳ね返されたのをみて「今日は割れない」と判断し、
15040円で25円ぶん利益をとって手仕舞いました。
先週からの利益合計はこれで335円ぶんとなります。
もっとも、NY市場の下落と急速な円高進行もあって、
ナイトセッションでは14915円まで下落していました。
まあ、読みは正しかったわけで、
人からすれば「儲け損ない」だったのかもしれませんが、
これはこれでいいのです。
政府の防衛出動が意外に強力で、
ヘッジファンドの攻めも決め手に欠けることがわかった時点で、
「どっちにいくかわからない」という丁半博打になったのですから、
いったん様子を見ることが賢明です。
私は丁半博打はしませんし、根拠と確実性のない投資は一切しません。
とにかく、勝つことよりも、負けないことにこだわっています。
そのほうがトータルのパフォーマンスがよく、長生きできるからです。
ともあれ、
メジャーSQの金曜日を前にした今日、
もうひと波乱が起きる可能性はゼロではありませんが、
余程大きな動きにならなければ、
私の「安心、安全、堅実トレード」のエントリーポイントは出現しません。
また、金曜日の朝方の動きをみて、
SQ値洗い値を目指して飛び込む可能性もありますが、
これも、上下のどちらかに大きく動いていた場合です。
どうなるか、今の段階ではなんとも申し上げられません。
そんなわけで、6月第2週の戦いはもうワンチャンスあるかどうかです。
ところで。
相場は次の材料に向かって動き始めています。
なんといっても、
永田町はもう、7月、8月に向けて、全力で動き始めています。
プロの投資家の目線も、成長戦略やGPIFを「終わったことと」として、
その先にある巨大な材料に向かって模索を開始しているのです。
実際、海外の投資銀行にいる友人から、
日本の様子を聞かれることが多くなってきました。
私は当初、この秋以降に株価が大崩落すると考えてきましたが、
「あること」が本当に現実となれば、
むしろその逆になるかもしれないと考えています。
その具体的なスケジュールなどが漏れてきているのです。
全国民、全世界が注視する「あること」で、
6月後半以降はひたすら熱い「政治の夏」になり、
日本経済が変わり、7月以降の相場の様子がガラリと変わるかもしれません。
そのあたりの詳しい内容は、次号のメルマガ(8号:6月15日発行)に書きます。
相場は生き物です。
政治も生き物です。
状況は刻一刻と変わりますが、先に情報を制し、正しく評価した者が勝ちます。
どうぞ、ご期待ください。
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