日銀が動き出す時とは?
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は若干の反発。
ただし、様子見ムードが広がり、
売り、買いともに積極的になれません。
特に新しい悪材料が出てこなければ、
もう少し円安に戻って良さそうなものですが、
相変わらず中国市場が不安定であることと、
中東等の地政学リスクも意識されること、
そしてトランプ政権が為替市場について、
どんな「介入」をしてくるか不明なことなど、
どうしても円高の圧力が消えません。
安倍政権の繰り出す「玉」の影響もあって、
日本企業の収益見通しは悪くないとはいえ、
日本市場が力強い上昇軌道に戻るためには、
一定の円安水準が必要であると思われます。
また、為替については国内事情もあります。
次号メルマガ(第222号:7月29日)で触れますが、
日銀が永遠に現状維持を続けることはあり得ず、
おそらく来年にかけて政策決定の大前提が、
徐々に変化していく兆しがみえてきているため、
どこかの時点でなんらかの決断を迫られます。
一昨日の長期金利急騰には指し値オペを発動し、
市場操作の方針は不動であると示しましたが、
これとていつまでも続けることは不可能です。
問題は変化がいつ、どんな形になるか、です。
今年は通常国会での日銀総裁人事に絡んで、
市場が急変する場面に見舞われましたが、
「眠れる獅子」が目を覚ますタイミングに、
何が起きるかを投資家は考えておくべきでしょう。
ともあれ。
安倍政権の「玉」への長期的な「期待」もあり、
特に何もない日はじわりと上昇しますが、
「貿易戦争」に加え地政学リスクや金融政策など、
短期的、中期的な「不安」はわだかまっています。
わけても「貿易戦争」は当面の大きな焦点です。
これから開催される米欧の会談によって、
関税競争に一定の緩和がみられるならば、
日経平均もある程度、息を吹き返しそうですが、
会談の結果がどうなるかはトランプ大統領の、
胸先三寸で決まる部分が多いとみられます。
さて、どうなるか。
引き続き、注意して見守りたいと思います。
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