(午前0時半の更新です)

昨日の日経平均は大幅続落。

一時、700円超というショッキングな下落で、

年初来安値を更新し2万円に迫りました。

昨日のエントリーでも書いたように、

「来年の動きを先取り」する下落が、

FOMCと日銀会合でさらに加速し、

あり得ない「下ブレ」をもたらしています。

前号メルマガ(第243号:12月16日)では、

 「来年にはかなり大きな混乱や混迷が、
 年明け早々から予想されるところですので、
 そうしたことが材料視されてくるにつれ、
 相場はまた流動的になっていくでしょう」

と書きましたが、まさにその通りのことが、

FOMCと日銀会合を契機に意識され、

相場を流動的にする材料となった形です。

FOMCが示した来年への警戒感と、

さりとて「ハト派」になり切れないという、

ちょっと矛盾した現象のほうに、

大いに注目が集まっていますが、

あまり意識されていないことながら、

昨日、日銀が滲ませた苦衷というのも、

来年の日経平均の不安材料のひとつです。

黒田総裁らが懸念してきた通りに、

すでに為替が急激に円高に動いていますが、

米国の金融政策の方針転換に対して、

日本側の選択の余地は限られており、

日銀が想定する「最悪の事態」でも、

機動的な対処に限界があるところです。

米中、欧州と世界に不安が広がるなか、

日本経済が培ってきた「底力」が、

なんとか支える展開が続いていましたが、

吐露される日銀の不安が顕在化すれば、

アベノミクスそのものが巻き返し、

日本市場は根元から崩落する恐れも、

決してないとはいえないところです。

かねてメルマガ等で警戒してきたことが、

いよいよ顕在化してきた感じです。

この先、「買い場」を模索しようにも、

日経平均の「底」が固まるためには、

この点がクリアになる必要がありますので、

次号メルマガ(第244号:12月23日)のなかで、

より具体的に掘り下げて分析する予定です。

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