「暗黒のクリスマス」が示すもの。
先週は再び米国が震源地となる形で、
米国株を中心に急落に次ぐ急落が続き、
日経平均も文字通りに「崩落」しました。
そこに先週末のショッキングなニュースが、
株式市場を「暗黒のクリスマス」にして、
お祝いどころではない雰囲気にしそうです。
昨夜のＮＹダウは650ドル安と、
目の覚めるような暴落をしていますが、
それも不思議ではない衝撃が先週末に、
トランプ政権から発せられていたことは、
前号メルマガ（第244号：12月23日）でも、
その理由とともに詳しく点検したところです。
ひとつひとつがリーマンショックを上回る規模の、
極めて強力な危機が同時多発で進行するなか、
米国政府がその機能を一部停止し、
世界の「土台」と「屋台骨」が軋んでいます。
しかも事態を収拾すべきトランプ大統領その人が、
この混乱と混迷にメリットを感じているのなら、
どう考えても先行きは暗澹たるものがあります。
米国がこの方向で世界を攪乱するのなら、
日本政府も外交、軍事、そして経済政策を、
ゼロベースで再考する必要に迫られますが、
世界秩序の見通しが見えてくるまで、
安定とは逆の方向で事態は推移しそうです。
かねてからメルマガで詳述してきた通り、
混乱と混迷は長期化する恐れがあり、
溶解・消失したコンセンサスの再形成は、
その後のことと思われますので、
この「危機の時代」をどう乗り切り、
逆に大きなチャンスを掴むかということに、
この年末年始は集中するほうが良さそうです。
メルマガ創設時から繰り返し申していますが、
大きな混乱、混迷の時代を通じて、
「富の勝者」が入れ替わるものです。
なんとしても勝ち上がる方に入るべく、
心眼を開き、知恵を振り絞りたいものです。
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