「最悪の事態」の何に備えておくべきか。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は反落。
朝方からやや高く始まりましたが、
終日にわたって上値が重い状況が続き、
引けにかけてついに崩れてしまいました。
政策的な「玉」をきっかけにした、
利確とリバウンドの流れが終わり、
再び「底値模索」という状況です。
1兆ドルもの巨大な米国の「経済対策」が、
わずか1日も経たないうちに効果が消え、
株価下落に転じたのは確かに衝撃ですが、
米国・カナダ間の移動が制限されたり、
原油価格がさらに猛烈に下落したりと、
米国の心臓部を直撃する衝撃が続き、
世界の実体経済への直接的な悪影響は、
途方もないレベルにまで拡大しています。
これによる株価下落の圧力は深刻ですが、
それ以上に脅威なのは長期金利の動向です。
前号メルマガ(第308号:3月15日)で、
日銀の「防衛戦」について分析しましたが、
日本政府に「玉」が出せるかどうかは、
この問題が決定的に重要なポイントです。
昨日のエントリーでも書きましたが、
きちんと防衛し続けることができるなら、
先々の「希望」はないこともないものの、
日銀の防衛出動が効かなくなってきたら、
いよいよ「重大局面」の恐れがあります。
まだ「希望」が消えたわけではないため、
あまり騒ぎ過ぎるのは戒めたいですが、
「その時」に何が起きるかを考えて、
準備だけは進めて損はないかもしれません。
事実上の「政治休戦」が成立したことで、
政権は一時的に窮地を逃れつつあるにせよ、
肝心の「玉」が出せないようであれば、
先行きは相当に暗くなってしまいます。
次号メルマガ(第309号:3月22日)では、
本当の「最悪の事態」を回避するために、
残された選択肢をいまいちど点検しつつ、
「最悪の事態」では何に備えるべきかを、
あらためて分析してみたいと思います。
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