政権も市場も「正念場」。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は反落。
メジャーSQ週の「中日」ですので、
一方向に走ってもおかしくないはずですが、
内外で好悪それぞれの重大な材料が続出し、
投資家としては上下どちらの判断をするにせよ、
非常にリスクのある袋小路の状況になっています。
「南北首脳会談」は当面の「地政学リスク」を和らげ、
日経平均にとってもひとまずは安心材料になりますが、
「南北対話」や「米朝対話」のその先には、
もっと怖い未来が待っている恐れも否定できません。
米国の「保護主義」については政府と議会が、
体を張って阻止することへの「期待」がありますが、
「期待」した矢先にコーンNEC議長が辞任しました。
今後、大統領が手続きを無視してさらに好き勝手にやり、
混乱を広げる恐れも否定できないところです。
国内政局も「重大局面」です。
例の森友文書をめぐる「書き換え疑惑」では、
野党の求めに「ゼロ回答」で返したことに、
与党の側から猛烈な反発が巻き起こってしまい、
政権側(財務省)は今日(8日)の参院予算委に、
「原本のコピー」の提出を約束させられました。
「原本」と「原本のコピー」では、
やはり違うといえば違うものですし、
その「原本のコピー」なるものが、
正しいものか誰がどう検証するかはともかく、
これで改ざんの事実があったのかなかったのか、
ある程度、はっきりするとみられています。
もし、「改ざん」の事実が明らかになれば、
安倍政権はほぼ「終わり」に向かってしまいます。
一方、仮にこれから出る「原本のコピー」が、
国会議員に提出されたものと同じものだとしても、
「政府・与党で嘘をついてないか」との疑念が、
長期間にわたって残るかもしれませんが、
政権が即座に倒れることを阻止できれば、
のらりくらりと長期戦に持ち込めるかもしれません。
もっとも長期戦に持ち込むことに成功しても、
この苦境から「脱出」して「反転」するのは、
イマイチ妙策が出て来ないのも確かですが、
とにもかくにも政権が「突然死」することを、
なんとか避けることが至上命題といえます。
いずれにせよ「重大局面」です。
先週は問題の「次元」が政治的、道義的なものから、
法的なそれへとスライドしていきましたが、
今週は問題追及の「構図」が「政府対野党」から、
「政府対与党」に変わりつつあります。
とりわけ今週になってからの参院自民党の動きは、
永田町全体にさざめきを広げているところです。
与野党とも駆け引きが激化しており、
年内に政界の構図が変わる可能性が、
かなり高くなってきていますので、
次号メルマガ(第203号:3月11日)で詳述します。
ともあれ、今日の「原本のコピー」がどうなるかで、
パンドラの箱が開いたようになる恐れもありますので、
いずれにせよ政権も市場も「正念場」です。
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