これで、ウォーレン・バフェットの世界に到達します。
(午前0時の更新です)
今週中に成立する連立政権の出方次第では、欧州経済が大揺れになります。
ギリシャ情勢は予断を許さず、昨日のNY市場は大きく下げました。
ところが。
世界の趨勢をそっちのけにして、極めて「ヘンテコリン」なことが起こりました。
日本市場が米国をはじめとする世界の下げを切り返したのです。
昨日は、寄り付きこそ安く始まったものの、前場、後場ともに上げ続け、
引けの直前には17800円台なかばまで達しました。
一昨日の日本市場は、政府の明確な「意志」を感じさせる先物主導の上昇でしたが、
昨日は、「東京は下がらない」との「思惑」で、海外勢が買いに転じての上昇です。
私はまだ「?」をつけていますが、世界的な「冬の嵐」はやみつつあります。
メルマガ読者の方はご存じのとおり、私がいくつか提示したシナリオのうち、
「冬の嵐」がやみ、日本政府の打ち出す「玉」がクローズアップされ、
日経平均は政府の「玉」への期待で、再び上値を試す展開になりつつあります。
私はかねてより、外部要因の下げ圧力と、政府の「玉」の上げ期待の「綱引き」が、
当面の相場の決定要因になると、何度も申し上げてきましたが、
「グローバル・リスク」の材料がいったん間延びしたところに、
日本政府の強い意志が、世界的な相場の不安心理に打ち勝ったようです。
勝つか負けるかの「丁半博打」は、日本政府側に上がりました。
来週から2月です。
1月14日の予算案閣議決定で、いったん相場に「がっかり」が広がったものの、
4月の統一地方選を有利に進めるためには、3月の半ばころまでには、
株価をある程度高いところに上げておきたいというのが政府の本音です。
国会論戦では、野党側は政権を追及する機会も手がかりもありませんから、
人質(といってもメルマガで書いたような裏がありますが…)を無事に救出し、
株価が大きく上がったところで、選挙戦に突入することができれば、
政府としては万々歳でしょう。
そんなわけで18000円の再突破と、昨年末の高値更新が目前に迫っています。
このまま相場が過熱し、高値異常値に突入したところで材料が切れたら、
おいしい、おいしい、「安心、安全、堅実」なゾーンが出現します。
「時鳥トレード」としては、またチャンス到来ですが、
2月か3月のうちに、今年2回目のチャンスがやってくるならば、「御の字」です。
私としては、ざっくりと、
「年に4~5回、3~5%くらいの資金増をする機会があればいい」
くらいに考えています。だいたい年間20%超の資金増を狙う計算です。
昨年のように政局をピタリ的中させて61%も殖やした「当たり年」もありますが、
どんな環境でも「安心、安全、堅実」を心がけるなら、それくらいが妥当です。
とはいえ、年間20%超を継続すれば、それはウォーレン・バフェットの世界です。
バフェットの平均パフォーマンスは年間22%と言われていますが、
それをコツコツと40年、50年と勝利を続け、「複利の力」で世界一になったのです。
バフェットの神髄は、「絶対に負けない」根拠がある時だけ勝負することにあります。
勝てる確信がないときは、1セントも動かさないのが世界一の大富豪なのです。
年がら年中チャートの前にへばりつき、
「明日は上がる」とか「いや下がる」とかやっている人で、
大きな富を得て、それを持続した人を、私は寡聞にして知りません。
実際、本当の大金持ちの株式投資は、年に2~3回もあれば多いほうでしょう。
私がメルマガで公開している「時鳥トレード」は、
様々な視点から「安心、安全、堅実」と判断した時にだけ、
しっかりとリスク管理をした上で勝負するというものですが、
2~3か月に一回くらいチャンスがあれば十分すぎるほど十分です。
断言しますが、ポジションの取りすぎは「死」を意味します。
年間50~100%の高パフォーマンスを狙ったヘッジファンドで、
5年以上、この世界の存在するものは非常に稀、というより、まずありません。
バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ社の傘下にも、
年がら年じゅうトレードするデリバティブ部門はあったそうですが、
勝ったり負けたりで結果的にトントンくらいに落ち着いており、
バフェット自身が冷やかに、かつ自虐的に突き放して評価しています。
デリバティブが経営として長期に成り立つ条件はただひとつ、
顧客からの「手数料」等の「安定収入(キャッシュ・フロー)」をメインにし、
勝つか負けるかの売買パフォーマンスに会社の命運を賭けない場合だけです。
巨大資本の下で、ハーバードやMITなどの博士号クラスの天才トレーダー達が、
世界最先端のコンピューターと、最高度の情報を駆使してもなお、
結局そうなのですから、凡人である私たちが同じように年がら年じゅう勝負しても、
数百万人にひとりの才能と幸運の持ち主以外は、まず、十中八九やられます。
(G社のように、市場を完全支配できるパワーがあれば別ですが、
それはもう投資ではなく、「相場操縦」という別のゲームです)
私たち凡人が無理してそんな熾烈な勝負を挑む必要はないのです。
誰が考えても「これはおかしい」という局面が来るのをただひたすら待ち、
年に数回のそのチャンスに、おそるおそる、おっかなびっくり勝負するくらいで、
巨大資本の下でトレードする天才たちをも凌駕することは十分に可能なのです。
その意味では、「ヘンテコリン」な動きが発生した後はチャンスです。
「異常値」をつけた後は、必ず「正す」動きが発生するからです。
冒頭の発言の繰り返しになりますが、今回の上昇は「ヘンテコリン」です。
「ヘンテコリン」なものは、いずれ必ず正されます。
昨年も何度か、世界市場の趨勢に日本市場が逆行する局面がありましたが、
1~2か月以内に、強烈な巻き返しにあい、正されました。
今回もこのまま「ヘンテコリン」に上昇し、「上の異常値」に到達したならば、
「玉切れ」と同時に潮目が変わって強烈に巻き戻されるはずです。
それが2月なのか3月なのか4月なのかはわかりませんが、
いつまでも上昇を続ける相場は決してありませんから、
いずれ必ず正される時がきます。
そこが、「天の時」です。
1月後半に集中していた重要な政治日程をほぼ消化し、
ひとまずの判断材料が出てきましたので、
次号メルマガ(第41号:2月1日発行)では、
この「ヘンテコリン」な上昇の次にくるチャンスについて分析する予定です。
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