先物取引、ただひとつの要諦。
(※ 午前1時半の更新です)
昨日はさすがの日経平均も反落しました。
昨日書いたように、私は外部要因がおさまったかどうか「?」つきで見ています。
ギリシャ新政権はEU側と真っ向対立の状態になる可能性が捨てきれず、
FOMCでまた利上げ観測の思惑が高まったこともあって、
NY市場はずるりずるりと下げています。
そのような状況下で、いくら「政策期待」での「先高感」があるとはいえ、
これといった「玉」も出ていないのに、
ひとり日経平均だけが上昇するのは、やはり「ヘンテコリン」です。
市場はいろんな「思惑」が入り乱れ、時折、合理性からかけ離れた動きをします。
ですから、非常にしばしば「ヘンテコリン」が発生するものであり、
そこで「合理的な説明」をして、今後の動きを「予測」する努力は無駄です。
とりわけ、これくらいの株価にいる今、相場はどっちにも動く可能性があります。
というのも、現時点の株価位置は、本来あるべき水準のほぼ「ど真ん中」。
(メルマガでリアルタイムに公開している「居心地のいい水準」です)
高くも安くもなく、日本経済の実力と市場コンセンサスに相応しています。
ここから上にいくか、下にいくかの可能性は、半々です。
外部要因が落ち着き、「冬の嵐」が完全にやめば上昇して高値トライでしょう。
逆に、ギリシャ新政権が2月末に向けて過激な駆け引きに走れば大きく下げます。
すべて、私たちのコントロールできない遠い外国での、駆け引きにかかっています。
したがって、どっちにいくかの「予測」は非常に困難でありますし、
そもそも、「時鳥トレード」と「上がる」「下がる」の「予測」は関係ありません。
売りであれ、買いであれ、「安心、安全、堅実」なゾーンに達しないことには、
指一本、眉ひとつ動かさないことは皆さんもご承知のとおりです。
もし、「安心、安全、堅実」が確認されたとしても、
私は、例の「マントラ」を唱えながら、
石橋を叩いて、叩いて、臆病な上にもさらに臆病に、そろりとエントリーします。
先物取引のただひとつの要諦は、「安全にやること」です。
昔から、先物は本質的に大きな危険をはらんでおり、
数十万単位の人が家財産を全部失い、数万人単位で命まで奪われてきました。
昨日は、「年に4~5回のトレードで十分」と申し上げましたが、
「安心、安全、堅実」に「勝てる」と思う根拠がない限り、
性急に動くと身の破滅を招きます。
1回や2回なら勝てますが、3回目、4回目で失敗します。
特に、何度か調子よく勝って、「自分は無敵だ」と自惚れたら、まず負けます。
小さく負けた後に、それを大きく取り返せるならいいのですが、
負けた瞬間に頭に血がのぼり、さらに危険な「丁半博打」を挑んだ結果、
それまでの蓄積分をドカンと吹き飛ばしてしまうものです。
そこでまた焦って「虎の子の貯金」に手をつけ、それをまた溶かしてしまい、
取り返すために借金をして、さらにまた負けて・・・最後は首をくくるのです。
それでなくとも、相場とは「欲と恐怖の増幅装置」です。
8割くらい「予測」が当たるという驚異的な人であっても、
4~5回に1回は負けるわけですが、負けて冷静さを失ったら最後、
このパターンにはまって、損失は無制限に拡大していくものです。
(その意味では、多くのシグナル配信業者は罪が深いと思います)
先物市場は日本人の発明ですが、18世紀の昔から今まで、
いったい何万人、何十万人の血を吸ってきたかわかりません。
だから私は滅多に動きませんし、動いても最も堅実なポイントで利確するのです。
自分のなかの「欲」と「恐怖」を最小限に抑制するという、
「感情のマネージメント」が何より大事であると徹底して身に沁みているからです。
しかし、安全にやる限り、先物は非常に強力な武器になります。
かつて、日本最大のフィクサーだった笹川氏が財を築いた基礎は先物でした。
コツコツと財を殖やすことに成功すれば、複利の力で巨万の富に膨れ上がります。
私がリアルタイムに実践しているのをご覧のとおり、
焦らなくとも「安心、安全、堅実」に勝てるチャンスは十分にやってきます。
次号メルマガ(第41号:2月1日発行)で、次の「エントリー・ポイント」と、
その際の戦略、注意点などを分析した「相場観」を書きますからご心配なく。
上がってもよし、下がってなおよし、という気持ちで、
足元のこの「ヘンテコリン」な相場を楽しみましょう。
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おはようございます。
メルマガ会員の江戸と申します。
私は先物はしませんが、「居心地の良い水準」を参考に日経平均レバレッジ(1570)や日経225投信(1321)を主戦場にさせてもらってます。順調に利益を重ねてきましたが・・・・
値動きのいい「低位株」に調子に乗って手を出してしまい、昨日発表の3Q決算が予想外に悪く含み損に・・・・順調な利確で天狗になってました。
今年に入ってからの利益の半分近くの含み損になってしまいました。まだまだ修業が足りません。こんな私ですが、今年も宜しくお願い致します。