新時代を迎える新年度の「黒雲」と「希望」。
（午前0時半の更新です）
今日から新年度です。
新年度は常に気分が改まるものですが、
新元号が発表される今日は特別の日であり、
新しい時代へ動き出す歴史的な日です。
もっとも、相場のほうはすっきりとせず、
希望に満ち溢れるとはいえない状況です。
旧年度からわだかまる「黒雲」が、
依然として日経平均を押さえつけたまま、
この日を迎えることとなっています。
英国のＥＵからの「合意なき離脱」や、
「米中対決」の先行きへの漠然とした懸念、
そして中東、新興国の新たな不安と、
超がつくほどの「黒雲」がわだかまり、
危機の破裂が警戒されている状況です。
こうした「黒雲」がわだかまっている限り、
日経平均が上値を追うことは困難ですし、
3月のメルマガで詳述してきた通り、
いったん危機が本格的に破裂すれば、
下値メドはかなり下のほうになります。
しかしながら。
前号メルマガで指摘した通り、
英国はメイ首相の「捨て身」の結果、
急転直下、思ってもみなかった形で、
最悪の事態が回避されるシナリオも、
まだわずかながら残されています。
また、トランプ政権がロシア疑惑で、
最悪の窮地を脱したことによって、
米国でも新しいシナリオが生まれる予兆が、
今後、出てくる可能性もあるところです。
事態好転への「希望」が捨てきれない以上、
過度に売り込むのもリスクがあるため、
実際、日経平均はまだ本格的な大暴落をせず、
21000円ラインを軸に行ったり来たりです。
「円高」にストップがかかっているぶん、
むしろ上昇圧力もかかってきています。
いずれにせよ、新年度が始まってすぐの、
4月初旬には英欧関係を中心に、
何らかの決定的な材料が出るのは確実です。
米国の国内政局も大きく状況が変化しますし、
日本の政局も動きが活発化し、顕在化します。
良くも悪くも振り回されないよう、
よくよく注意する必要があります。
桜満開で迎える新年度であり、
新しい時代がいよいよ始まりますが、
相場においては浮かれ気分を厳に慎み、
神経を集中させる必要があるといえます。
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