日銀の新執行部は荒海に船出。
先週の日経平均は下げ止まり。
ただし反発する勢いは小さく、
どちらかというと膠着気味に、
週末にかけては小さな値幅で、
上下動する展開となりました。
米欧で広がる「信用不安」に、
ほぼ「教科書通り」の内容で、
当局が機敏に対応しているため、
徹底的に売り込んでいく動きは、
いったん後退していますが、
当局もこの危機対応のなかで、
重大なジレンマを抱えており、
問題が全て解決に向かうよりも、
むしろ火種を大きくするきらいが、
決して否定できないということは、
前号メルマガ(第466号:3月26日)で、
詳しく分析しているところです。
海外市場が大きく荒れるなか、
日本経済の懸念や不安などが、
相対的に小さくみえているのは、
ある種の幸運かもしれませんが、
しかしこれほどの荒波の中に、
日銀の新執行部は船出します。
どの国もギリギリの舵取りで、
薄氷を踏む思いでありますが、
日本もまた油断や安心など、
到底できないという状況で、
新年度を迎えつつあります。
何を警戒し、何に注意すべきか、
しっかりと頭の中で整理した上で、
相場に向き合いたいところです。
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