今年後半以降の不安への対処策について。
昨日の日経平均も大幅に続落。
物価高が止まらないために、
金融政策の「引き締め」が、
より一段と加速するとの懸念で、
世界的な株価下落の流れとなり、
日経平均もこれに連れ安しています。
だいぶ値が下がってきているものの、
前号メルマガ(第425号:6月12日)で、
例の「水準」でお示ししている通り、
まだ下げ余地は残されています。
もっとも、昨夜の米国市場では、
FOMCが新たに出した利上げの幅が、
大方の予想とあまり乖離しておらず、
また、その後のパウエル議長発言で、
さらなる「利上げ」の加速について、
否定的なトーンが示されたために、
いったん買い戻しが誘われており、
日経平均にもこれが波及して、
一度、下げ止まる可能性はあります。
ただ、下げ止まりからの買い戻しで、
いったん反発する場面はあっても、
それと長期の株価トレンドとは、
あまり関連がないことが多いです。
物価上昇、ウクライナの戦争、
そしてまだ残るコロナ禍など、
長期的な景気後退への懸念は、
根強く残っているわけであり、
経済が思わしくない状況下で、
「引き締め」を加速したわけです。
日銀の長期金利コントロールにも、
少々、異変が生じ始めており、
今年後半以降の経済状況には、
注意すべき点はかなり多いため、
次号メルマガ(第246号:6月19日)で、
マクロ的な観点の点検を行った上で、
その対処策について考察する予定です。
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