日米両国で燻る8月後半以降の注意点。
先週の日経平均は横這い。
高くなれば上値が重くなって、
「戻り売り」に押されますが、
堅調な米国市場に支えられ、
崩落することもない状況で、
非常に狭い値幅のなかを、
横這いで推移した一週間でした。
米国では1兆ドルのインフラ投資を、
なんとか可決する可能性が出ており、
徹底した金融緩和の継続とともに、
株高の促進材料となっています。
もっとも、この「1兆ドル」の後には、
厄介な「3.5兆ドル」が待っており、
こちらの方はそうすんなりとは、
いかない恐れが高いとみられるのは、
前号メルマガ(第381号:8月8日)等で、
分析しているところでありますが、
ひとまず8月前半は波乱を回避して、
お盆期間に入れるということは、
市場にとっては朗報といえましょう。
しかし、問題はその後です。
米国の金融政策をどうすべきかで、
激しい議論が戦われていますが、
「副作用」や「後遺症」を考えて、
いつまで緩和を継続できるのか、
客観的に判断されるはずであり、
いずれにせよ遠からぬ将来に、
「引き締め」に転じるのは必至です。
8月後半はそうしたことの議論が、
日程的にもまた激しくなりそうで、
先に書いた財政政策の難題とともに、
よくよく注意しておく必要があります。
また、日本の政界も流動的です。
東京五輪の選手団の大活躍には、
拍手喝采を送る国民が多くても、
五輪を開催した菅政権に対しては、
厳しい目を向ける人は多いです。
前号メルマガで書いたように、
例の永田町に発生した「衝撃」など、
不透明な要因も多く浮上しており、
どうも「結論ありき」の政治日程で、
秋の衆院選を迎えられないという、
そうした空気も漂っていますので、
政治要因による不安の発生にも、
8月後半は注意を払う必要があります。
これらの最新情報を盛り込んで、
お盆の期間中ではありますが、
次号メルマガ(第382号:8月16日※)で、
8月後半から秋にかけての相場展望を、
詳しく分析する予定でおります。
※次号メルマガは8月16日(月)に配信予定です。
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