テクニカルが役に立たない相場です
昨日の日経平均は大幅反落。
先週金曜日の大陽線をみて、
週末の間、多くの専門家が「それ行け!」とけしかけてましたが、
それを信じて、月曜日の寄り付きで買いを入れた方は、
「あれれ」となってしまったことでしょう。
もっとも、日本政府はまだ、
ここから株価を1000円くらい押し上げる力は持ってます。
9月までは上げるだけ上げておきたい事情もありますので、
昨日の下げくらいでうろたえる必要もないとは思います。
ただ、私はこの水準で買うつもりがないのは昨日書いたとおりです。
この「先高感」には乗らず、
それが崩れたところに「安心、安全、堅実」なチャンスがあると考えています。
(詳しい分析はメルマガ第8号に書きました)
それにしても、珍しく巷の専門家諸氏に同情的なことを言うならば、
テクニカルをみて、昨日の下げを予測することは難しいのは事実です。
6月13日は、それまでの下げを全て包み込む大陽線でしたので、
普通ならば買いを入れるところでしょう。実際、昔の私ならそうしてました。
しかし、そうはならないのが現在の日本市場です。
外部要因の些細な変化で、上にも下にもいくらでも振り回されるという、
極めて脆弱な基盤の上に相場が成り立っています。
その、脆弱な基盤の上で、誰かがあやつり、いびつに操作するため、
常に予測不能な、セオリー無視の動きをしてしまうのです。
そうしたことが積み重なり、テクニカルだとか、アノマリーだとか、
そういうものがほとんど役に立たない相場になってしまいました。
かといって、「官製相場」を構成する政策要因だけをみてたらいいかというと、
そうもいきません。
「政治の意思」ほどアテにならないものはないからです。
午前と午後ではまるで違う風が吹くのが永田町ですし、
いつも政治家や役所が思ったとおりにマーケットが動く保証もないのです。
結局のところ、こうなるはずだという「予測」に基づいて投資すれば、
最初の何回かは当たっても、いずれ大損をすることになります。
だからこそ、「予測」ではなく、「株価位置」に賭けるしかありません。
上であれ、下であれ、「異常値」となる「株価位置」までくれば、
外部要因や政策要因での変動の影響もほとんど受けなくなり、
きっかけひとつで「正常値」に戻る動きが始まります。
そこをうまく捕まえれば負けない投資になります。
いずれにせよ、相場の性質が変わってしまったのです。
ちょっと前まで有効だったテクニカル分析の多くが、
まったくアテにならなくなった一方、
過剰流動性をもたらすマネーの影響によって、
上にも下にも頻繁に「異常値」をつけるようになりました。
私は、虎視眈々とその機会を待ちます。
メルマガでもお知らせしたとおり、
7月相場に向けて、そんなチャンスが必ず来ると考えていますから、
今は「休むも相場」で資金と心を休ませながら、
ただただ「その時」を待ちます。
それは、意外に早くくるかもしれません。
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