分からないときに、ポジションをとる必要はないのです。
昨日の日経平均は97円高と反発。
しかし、だんだん上値が重くなっているようにみえます。
昨日も、結局のところは陰線をつけて引けましたが、
急上昇した後にこうした動きをすると、いったんは小さな調整をするものです。
今はちょうど、「居心地のいい水準」のど真ん中近辺で足踏み状態ですが、
この後、どうなるかは、不確定要素が解消されるまで誰にもわかりません。
安倍内閣のスキャンダル問題は、ここ1~2週間が正念場と申し上げましたが、
宮沢経産大臣に3つめのスキャンダルが発覚して、さらに炎上しました。
SMバー、東電株に続いて、外国人が経営するパチンコ関連企業からの献金です。
かつて、民主党の前原外相は5万円の外国人献金で大臣辞任に追い込まれましたが、
あれは、前原氏が子どもの頃からお世話になった近所の焼き肉屋さんからの献金です。
さて。宮沢経産相はどんな言い訳をするのでしょうか。
また、西川農水相も親族への資金環流問題で炎上。
息子(政策秘書として税金で給料をもらってます!)の会社からタイヤを買ったり、
自分自身に車の家賃やリース料の名目でお金を流したりと、
私達プロからみれば首をかしげるようなやり方で政治資金をフトコロに入れています。
(まったく問題にならないやり方など、他にいくらでもあるのですが・・・)
さらに、昨夜未明には望月環境相も不透明な資金の件で記者会見。
次から次に、出るわ出るわです。
今、各地の選管では政治資金の収支報告書の閲覧申し込みが殺到し、
情報開示の事務が追いつかないくらいといいます。
昨日まで政権を絶賛していたメディア達もスキャンダル探しに参加しています。
「あと一人コール」が響くなかで、他の閣僚が次々と炎上して永田町は緊張中です。
やはり、今週、来週がヤマ。
ただ、だんだん、野党のほうがビビり始めました。
内閣が総辞職して、禊(ミソギ)解散でもされたら、困るのは野党です。
金もない、候補者もいない、いても選挙区はバッティング。これでは戦になりません。
したがって、目下の攻防を、おそらく政権側は逃げ切るだろうと私はみていますが、
どんなハプニングがあるかわかりませんので、安易な予断は禁物です。
それから、いよいよQE完全終了後のFOMCです。
これまで、イエレン議長の対話戦略は、ほぼ完璧に機能してきましたが、
今回もそうであるかどうかは誰にもわかりません。
相場において大切なことは、
【1】負けないこと、【2】負けないこと、【3】1と2を厳守する
これしかありません。
利益を得るよりも、まずは生き残ることが大切。
そのためには、丁半博打に手を出さないことです。
私達、個人投資家にはノルマなどありませんから、
分からないときに、ポジションをとる必要はまったくありません。
動くのであれば、安倍内閣がこの危機をしのげるか、
FOMCの後、相場がどう動くかなど、重要な項目を確認した後で大丈夫です。
いずれ、チャンスは必ず来るのですから、とにもかくにも焦らない。
これが、相場をやる上で最も大切なメンタル管理だと、私は考えています。
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