なんとも奇妙な相場です。
(午前0時半の更新です)
なんとも奇妙な相場です。
ヘッジファンドの多くがバカンス中で、
強烈に売り込むアクターも少ないのでしょうが、
円高の進行で日本株は下がって当然の局面のはずです。
実際、昨日の寄り付きから日経平均は大きく下がり、
そのまま「底」を目指すかと思われました。
しかし、16300円を割りそうになると、
「何者か」が強烈な買いを入れてきて、
あれよあれよと再び「16600円台」まで戻しました。
ユニクロやソフトBなど、いつも株価操作に使われる、
お馴染みの銘柄群が強烈に上昇していますから、
「何者か」は日経平均全体を上昇させるつもりで、
あの不思議な買いを入れてきたものと思われます。
いずれにせよ、前号メルマガで書いた通り、
「日本市場全体にかかる下方圧力に、
日銀が独力で対抗する」という展開と思われますが、
初日はまず、日銀側が勝利をおさめた模様です。
政治、とくに政局からの独立性こそが、
その存在意義の主柱であるはずの日銀が、
アクティブなプレーヤーとして株価操縦を敢行し、
海外勢を中心とした投機筋と戦うというのですから、
なんとも奇妙な相場という他はありません。
もっとも、世界中のヘッジファンドにとって、
日銀は真に恐るべき相手です。
これまで、日本国債に売りを仕掛けた投機筋は、
問答無用で日銀に虐殺されてきた過去があります。
日銀が動くとわかっているときに、
売りで挑戦するのは余程の勇気が必要でしょう。
ただし。
世界市場に立ち込める「暗雲」は消えておらず、
日銀によるPKO以外の要素は、
日本市場に全体的な下方圧力がかかっています。
そもそも、1ドル100円に近接する円高なのに、
日本株が上がること自体がおかしい話です。
日銀がETFの買い入れ枠を増やしたといっても、
世界経済が本格的に荒れ模様となった時には、
マーケット全体から資金が一斉に流出しますから、
とても支え切れる規模ではないように思われます。
また、政府や中央銀行による相場操縦は基本的に、
「禁じ手」として慎まれてきたのにはわけがあります。
政府も中銀も神ではありません。
本来なら、市場を動かすのは「神の手」の仕事ですが、
神ならぬ存在である政府や中央銀行が、
無理に市場操作や市場介入を続けたらどうなるか。
過去の歴史を見る限り、
幸せな結末を迎えた事例は皆無です。
日本経済は「未知の領域」の突入していますが、
ゆがんだ経済運営がいつまでも続かないのは確かです。
「アベノミクス相場」はタイムリミットが見えてきました。
そろそろ「次の時代」の「次の経済政策」について、
具体的考察と戦略の策定に入るべき頃かと思いますので、
次号メルマガ(第120号:8月7日発行)では、
「異次元の迷走」を呈してきた日銀等が演出する、
「未知の領域」を超えたその先の相場展開について、
私なりの見立てを述べてみたいと思います。
大きな投資をするにはそれなりに準備が必要です。
私自身は今年のお正月から「冬ごもり」中ですが、
それは近未来に大きな勝負をするためです。
合理的な説明が困難な、奇妙な相場が続いていますが、
近い将来にあり得る大きなチャンスを掴むための、
大切な準備期間だと私は考えています。
このあたりのこともまた、次号メルマガで。
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