「奇妙な均衡」はどう破られるか。
先週の日経平均は薄商いが続き、
狭い値幅を行き来する展開でしたが、
「閑散に売りなし」の相場格言の通り、
じわりと上昇して引けています。
米国、中国、英国、欧州のそれぞれに、
深刻な不安がわだかまっていますので、
大きく買っていくのは怖さがありますが、
各国とも指導者が「次の一手」を考えて、
様々な努力を続けているところであり、
良くも悪くも材料がまだ出て来ず、
「奇妙な均衡」が続いているという状況です。
前号メルマガ(第249号:1月27日)で述べた事情で、
為替が少し「円安」気味に振れたラッキーが、
日経平均を下支えする効果をもたらしています。
ただ、こうした「奇妙な均衡」は、
間もなく破られるのは必至です。
先週末にトランプ大統領と議会が妥協して、
3週間ほど政府閉鎖が停止されたことは、
市場の不安を和らげるために材料として、
ひとつカウントしてよいと思いますが、
いずれにせよ期限付きの話であり、
2月半ばまでにはまた問題が再燃し、
市場が揺さぶられる恐れがあります。
また、最大の注目点のひとつである、
米中両国間の協議は今後の日程も含めて、
何がどうなっていくのか全く不透明です。
米国の閣僚陣が完全に正反対の発言をし、
緊張が高まるのか緩和するのか不明ですが、
今月末とされる協議が先送りされるにせよ、
2月いっぱいで交渉を終える必要があり、
大団円で話がまとまらない限り、
また市場は大きく揺さぶられそうです。
英国のEU離脱問題も先が見えません。
今のところ「離脱日時の延期」くらいが、
唯一の安心材料としてカウントできますが、
本当に延期できるかは不透明ですし、
延期したら今度はそれ自体を要因として、
直後にまた嵐が吹き荒れかねないことは、
前号メルマガなどでも指摘した通りです。
このように米国、中国、英国、欧州は、
まもなく決断を迫らる要因が多々あり、
いずれにせよ「奇妙な均衡」の要件は、
2月のうちには破られるものとみられます。
そんななか、今日、日本は通常国会が始まり、
今年の政局が目に見える形で始まります。
開会前に野党側に妙な動きがあり、
国会日程が波乱含みになりそうな兆候を、
前号メルマガで詳しく書きましたが、
これまたメルマガで指摘した通り、
2月以降の国会日程を見渡せば、
かなり要注意な点がいくつもあります。
いずれ「奇妙な均衡」が破られて、
市場が一気に動き出すと思われますので、
今後も気を引き締めて参りたいと思います。
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