日米政界の「妙な動き」と日経平均株価。
昨日の日経平均は小幅ながら続伸。
前日の大幅高で利確の売りが出たため、
一時、マイナス圏に沈みましたが、
再度、上昇に転じて引けたことは、
ひとつの安心材料だといえます。
ただ、早くも売買代金がしぼんでしまい、
全体的に小動きに終始してしまっており、
この先、青天井の上昇を裏付けるような、
強さがみられないことも否定できません。
G20後の「米中首脳会談」において、
わりとサプライズな「譲歩」をしたために、
トランプ大統領が帰国して後の米国では、
与野党双方に妙な動きが広がっています。
トランプ氏が首脳会談にこだわったのは、
ひとえに「次の大統領選」のためですから、
選挙戦に「不利」に働くと判断したならば、
「一時休戦」もどうなるかわかりません。
また、トランプ政権はその標的として、
中国だけでなく欧州や日本といった、
同盟国も選択肢に入れることもできます。
すでに対EU関税の拡大が検討されたり、
厳しい「日米協議」の様子なども伝わり、
市場を警戒させつつありますので、
次号メルマガ(第272号:7月7日)のなかで、
米国の「次の一手」について触れる予定です。
米国については地政学リスクの観点からも、
ちょっと妙な動きがみられるところですので、
その為替への影響も含めて要注意といえます。
一方、日本では参院選が明日、公示されます。
大きなサプライズはないとみられるものの、
数~10数議席単位の微妙な変動をめぐって、
与党内でも野党内でも駆け引きが激化し、
永田町の関心は選挙「後」の政界構図に、
すでに向かいはじめているようです。
8月以降の政界の構図をめぐって、
日本でも与野党双方に「妙な動き」を、
このところしばしば聞くところですし、
日経平均の展望に大きく影響しますので、
これらについても次号メルマガのなかで、
最新情報をご紹介し、分析する予定です。
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