「奇妙な安定」はいつまで続くか。
日経平均は3日続伸。
「地政学リスク」と「政治リスク」が後退し、
買い戻しによって一気に戻しました。
米国金利がじわりと上昇していることで、
円安の動きが加速していることも支援材料です。
北朝鮮は具体的な「次の一手」をみせず、
米国にも戦争をする気配はなし。
また、少し警戒されていたロシアの動きも、
半島情勢の鎮静化に連動して静かになっています。
米国ではトランプ政権は議会と正面衝突を回避し、
安倍政権には「神風」級の「追い風」が吹いています。
先週まで売りを誘発していた悪材料が、
すべて「いったん」消滅した格好になっており、
「奇妙な安定」が突如として出現しました。
日経平均は本来あるべき例の水準まで、
「いったん」値を戻すのは自然な流れといえます。
権利落ち分を差し引いて考えてもなお、
日経平均は本来あるべきゾーンまで、
駆け足で帰ってきたわけです。
さて、ここからどこまで伸びるか。
市場は今、「奇妙な安定」の中にいますが、
そろそろ次のイベントが控えています。
また、昨日は高寄りした後に伸び悩みましたが、
内外の環境が「奇妙な安定」を迎えたために、
いったん買い戻すのは自然な流れとして、
そこから買い上げる材料は見当たりません。
ここから思惑でもう少し上げるとしても、
裏付け材料のない上昇はいずれ止まるものです。
いずれにせよ、来週あたりまでは、
もう少し気を抜けない時期が続きそうですので、
次号メルマガ(第178号:9月17日)において、
この「奇妙な安定」とその後の見通しについて、
内外の情勢を踏まえて分析したいと思います。
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