「奇妙な均衡」はいつまで続くか。
(午前1時の更新です。都合によりちょっと短めに)
昨日の日経平均は続騰。
といっても前日比で123円のプラスですので、
勢いがあるとはいえない上昇ですが、
「下がらない」となればやはり上げます。
いくつか材料は出ています。
日銀がさらなる金融政策の「持久戦」を明言し、
官邸は財政政策の「玉」を示唆するリークをしています。
いずれも株価に上昇圧力をもたらすものです。
また、企業決算への「期待」もまだ残っています。
「2万円ライン」が固いことが印象付けられた以上、
金融、財政の強力な「玉」が予想されており、
日本企業の「稼ぐ力」が健在なのであれば、
一旦は「ふわりと軽くなる」局面が訪れても、
不思議ではないはずなのですが、
ちょっと上がるとすぐに「逆風」に晒され、
どうにも上値の重い展開が続いています。
ナイトセッションではまた円高が急進行し、
米国株も少し下げつつあります。
せっかく「2万円ライン」をクリアして、
再上昇が狙える位置につけたというのに、
日経先物ナイトは2万円近辺に押し戻されています。
結局のところ今週はピタリ「2万円ライン」を挟み、
上下100円強の狭い値幅で「奇妙な均衡」が続きました。
しかし、この先の内外の日程を考える限り、
「奇妙な均衡」はいつまでも続かないのは確かです。
相場が「奇妙な均衡」でほとんど動かない間にも、
内外では水面下でいろいろと動きがあります。
国内では安倍政権が強力な「玉」を模索し、
「挽回策」を準備しつつあると聞いていますが、
しかしそれがもとで別のハレーションを引き起こし、
政権中枢にまた新しい波紋を広げているようです。
来週は閉会中審査での総理答弁も気になりますが、
少なくとも今の国会の構成を考える限り、
勝負はオモテに見える野党との対決ではなく、
ウラで進む永田町・霞が関の暗闘で決まりそうです。
いくつかまた看過できない重要情報がありますので、
次号メルマガ(第170号:7月23日)で述べます。
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