先週末の日経平均は上昇。

先週初めのパニックムードは後退して、

そろりと「あるべき水準」に戻しつつあります。

国内では安倍政権が「突然死」を回避し、

「反転攻勢」に移る時間的な余裕を得そうなこと、

海外では北朝鮮が和平の意志を明確にし、

米中韓との信頼醸成に努めつつあることや、

米中双方がある程度、抑制的なやりとりをしており、

「貿易戦争」が急激にエスカレートしていないことが、

一定の安心材料としてカウントされています。

前号メルマガ(第206号:4月1日)に詳述したように、

日経平均はもう少し上あたりの「株価位置」が、

本来の「あるべき水準」と思われますので、

内外で連発した異常事態がやや緩和、後退すれば、

そろりと株価が戻していくのは不思議ではありません。

今日から新年度、「4月相場」のスタートです。

2月、3月と想定外の激震に見舞われ、

支持率とともに株価も大いに下げてしまいましたが、

年度末の国会攻防をなんとかやり終えた今、

永田町の空気はちょっと変わってきているところです。

もちろん、政権は「突然死」を回避したとはいえ、

まだ存続と延命に疑問符がつく苦境にあり、

今後もずっと「茨の道」が続きます。

確かに「森友事件」で発生した「改ざん」事案は、

国家中枢による組織的な「犯罪」の疑いという、

憲政史上、例を見ない大不祥事でしたので、

政権が受けたダメージは甚大なものがありますが、

この4月から安倍政権が予定しているのは、

近代史上、稀に見るレベルの外交日程です。

日本をめぐる国際環境がガラリと変わるなか、

得意の外交で成果を挙げることで、

安倍政権の存在意義を示したいところです。

前号メルマガで詳しく書いたように、

「森友事件」自体を吹き飛ばすパワーの、

巨大な「神風」も示唆されていますから、

新年度はなかなかダイナミックでスリリングです。

もっとも、安倍政権が「反転攻勢」を本格化する前に、

いま少し、国会での攻防をしのぎ切る必要があります。

これまた前号メルマガで詳しく申し上げた通り、

このタイミングで野党が左右に分かれて対立を再開し、

足並みが揃わなくなったのはラッキーですが、

野党側は政権追及の「玉」をまだ持っていると聞きます。

安倍政権にとっては「茨の道」は相変わらずですので、

ひとまず油断せずに見守り、見極めたいところです。

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